伝説の始末屋

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『今キキョウさんに会ったらまずいですっ！！！絶対見てたじゃん！！！』



「お嬢様……！」



「Aちゃん！足をばたつかせてははしたないわ！」



『ｱ………』


詰んだ



「んふふ、私のしたい事、何かわかるかしら？」



『……ゴトーさん』



「……申し訳ありません…お嬢様」



『ゴトーさんんんんんん！！！！』



……


「まぁ！可愛い……！Aちゃん用に買った服はまだまだこんなにあるから沢山着てもらうわ！」



『……もう20着目ですが……！？』



「うふふ、次は……これ！」



『うぐっ……！』



「コルセット締めるからもう少し苦しくなるわよ〜！」



『ぐる゛じい゛』



そう、今まで長い付き合いがあるゾルディック家だが私がなにかキキョウさんの意思に背くことをした時はこのように大量の服を着せられるのだ



しかも何故か買ってある私用のもの



そしてサイズもぴったりなのが怖い。怖すぎる



遠くでウェディングドレスが輝きを放っていることは見なかったことにした。



「よし！今日はこれ着て過ごしましょうね！可愛いわぁ……！それとこれは全部お家に送っておきますからね！」



『……ﾊｲ……』



……



たっぷりとキキョウさんに遊ばれたあとようやく解放されたと思ったら次は執事に連れられてシルバさんの所へ向かわされた



これもいつもの事。ちなみに理由は未だ分からない



「シルバ様。失礼致します。A様のお着替えが終わりました」



「入ってくれ」



『失礼します……』


「ははは、久しぶりのお仕置だね。今回はワインレッドのドレスか。よく似合っている」



『あはは……ありがとうございます……』



「もっと近くで見せてくれないか？」



『ﾊｲ……』



ビスチェタイプで胸元にレースが施された上品なドレスだがこうも首周りが空いているとかなり恥ずかしい



「Aちゃんはなんでも似合うからお仕置きと言いながらオレもキキョウも楽しみになっているんだよ」



『なるほど……』



「本当は息子たちにも見せてやろうと思ったんだがな」



『いやいやいやいやちょっとそれは……』


「ははは、少し恥ずかしいかな。」


何を考えているんだこの人は……

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