伝説の始末屋

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「ええ、Aって言うの。うちの自慢の愛娘よ！」



「まぁ……！可愛い！Aちゃんって言うのね〜！！」



『こ、こんにちは！』



「まぁ〜〜〜〜！

イルミ！A家の娘さん、Aちゃんよ。仲良くしなさいね」




「A？」




『う、ん。イルミって言うの？』




「うん。


Aって弱そうだね」



『わたしは女の子だからおうじさまから守ってもらうの！だから弱いんだって絵本に書いてあったの！』



「おうじさま……？」



『うん！でもね、わたしは強くならなきゃいけないってお母さんに言われたからね、おうじさまは来てくれないかもしれないんだって……』



「ふーん。じゃあおれがそのおうじさまっていうのになってあげるよ」



『ほんと！？』



「で、そのおうじさまってなに？」



『え？わかんない』



「は？」



……



『……』



うーん。なんかすっごい馬鹿げた夢を見た気がするんだが



ていうかここどこ……いや、ごめん、めっちゃ見覚えあるわ。めっちゃ自分の家だわ



多分キルアが運んでくれたんだろうなぁ。不甲斐ない



「あら、A起きたの？」



『お母さん。キルアが運んでくれた？』



「そうよ。大切そうにお姫様抱っこして来てくれて王子様かと思ったわぁ」



『うああ、そのワード今はなんか聞きたくないいいい』



「は？何言ってるのよ。
そうそう、これハンターライセンスと説明書。もう1人お見舞いに来てくれたから私は席外すわね」



『もう1人？』



「Aは大丈夫そうですか？」



「ええ！元気いっぱいよ！わざわざ来てくれてありがとうね！イルミくん！」



『……お母さあぁぁん？？』



お母さんはご機嫌絶好調と言った表情でパタリと扉を閉めてしまった



「……」



『……』



いや気まずいって



どうしてくれるのお母さん



「俺さ、独占欲強いんだよね」



『……それはもう痛いほど存じ上げております』



「でもちょっとやりすぎた。ごめん」



『！！、？！？！』



「……なんでそんな驚くの」



『……いや……イルミが謝るとは思ってなくて……』

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