伝説の始末屋

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「A〜、ゾルディック家からお呼び出しよ〜、早く準備しなさいな！」



『ん〜…』



「A！！」



『あい〜…起きるってばー…』


まだ肌寒い年始、私は毎年このくらいの季節になるとゾルディック家からお呼び出しを食らう。



それはもちろん説教……ではなくてA家という割と名の知れた家系に生まれて死体の始末をしているからだ。



暗殺を生業としているゾルディック家とは遠い昔から仲良くしていたらしく、ゾルディック家が仕事をする時は必ずA家がついて行くのが当たり前になっていた



まあ私は今年から念能力を使えるようになったので今までのは親交会みたいなものだったんだけど



渋々準備をし、歩いて30分位の場所にあるバカでかい敷地に着くと管理室からゼブロさんが顔を出した



「おや、Aちゃん。久しぶりだね」



『こんにちはゼブロさん〜。ミケの調子はどうです？』



「相変わらず元気だよ。可愛がってあげてね」



『……もうちょっと風貌が可愛かったら嬉しいんですけど…』



「まあまあそう言わずに。ミケも喜ぶからねぇ」



ニコニコと笑うゼブロさんを横目に私は試しの門の前に立った



『はあ…ほんとにこの扉嫌……


ふんっ…！！！』


もちろん1段しか開かないバカみたいな重さの扉を何とか開ける



本当にこれやめて欲しい




「行ってらっしゃいませAちゃん」



『い゛って゛き゛ま゛す゛…っ』



永遠に2の扉は開けられない気がする

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