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「三途くん嫌い」


春「そりゃどーも」




結局和解出来ないまま佐野くんの家へと戻って来た。
三途くんが荷物を持ったまま部屋へと入る。




「ただいまー」


春「ほら買ってきたぞー」


マ「おかえ…何でおんぶしてんの?」


九「え、三途頭でもぶったのか?」


春「うっさ!コイツが途中で吐いたって言うからおぶって来たんだよ!!」


マ「A吐いたのか?大丈夫?」


「うん、今は平気だよ」


春「やっぱ元気じゃねーかお前降りろコラ」


「佐野くん抱っこ」


マ「うん」


春「(ハッ!またボスに甘えようとしてる!!)」




私は手を広げてくれてる佐野くんのもとへ移動しようとしたら三途くんに抑えられた。




マ「は?」


「え?」


春「ボスに甘えんなメス犬…!!」


「なんで!?」


九「ブッ…」




両脇を掴まれてそのまま佐野くんから
1番遠い所に移動させられる。




「ちょっと…!」


春「ふんっ」


「このっ!」


春「触んな!」


「うるさい!」


春「ハァ!?」




そして再び三途くんと喧嘩を始め、
2人して頬っぺたを抓りあった。


三途くんが容赦なく引っ張ってくるので
私も負けじと引っ張る。




春「はにゃへふほはほ!」


「はんふふんがはなひてよー!」


マ「何やってんのあれ?」


九「知らね。仲良いんじゃね?」


春「よふない!!!」


「んー!!!」


九「ウケる。てかボス何飲む?」


マ「俺は先に食う」


九「おっけー」


春「っ!」


「わっ!」




三途くんは無理矢理私の肩を押して床に倒して来た後、
急いで佐野くんたちの所へ寄った。




春「俺は気が利くからこれとこれとこれ買ってきた」


九「アピってんじゃねーよ笑」


マ「へー美味そう」


春「ふふんっ」


「うー…」




人のことぶっ飛ばしといてわざわざ気が利く男アピをしに行った三途くんが許せなかった私。


こっそりと佐野くんの近くに寄ろうとしたら
すぐにバレてまた離された。




「もう邪魔しないでよ!」


春「無理」


「佐野くん!助けて!」


マ「ココこれうめーよ食う?」


九「いーよやる」


「…」




私よりも食べ物に夢中な佐野くんを見て
かなりショックを受けた。


私は床にぺたっと寝っ転がって戦意喪失した。




春「フッざまあ」


「嫌い…」




三途くんは私を逃がすまいと背もたれにしてきた。









***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時

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