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「あらら…」


マ「…」




ご飯やお菓子をたくさん食べた佐野くんは
私の背中で寝てしまった。


よくその態勢で寝れるなーと思ったけどお構い無しだ。
私は佐野くんの重みが心地良いから良いんだけどね。




マ「…」


「よしよし」




寝息をスースーと立てながら脱力する佐野くん。
可愛くてしょうがないや。


ただお腹に巻き付いた腕の力が寝てるのにも関わらず
めちゃくちゃ強いのにびっくり。




「…」


マ「…ん…」


「ふふっ」




一生こうしてられるなぁって思っちゃう。
佐野くん大好きだ。


そう思いながら佐野くんを観察していると
携帯が鳴った。




「ん?…え、三途くんじゃん…もしもし?」


春『俺の電話には1秒で出ろクソ雑魚』


「えぇ…」


春『つかボスは?』


「寝てるよ」


春『起こせ』


「なんで?」


春『いーから電話に出させろ』


「む…もっとちゃんと頼んでくれたら良いよ」


春『は?殺すぞてめぇ』


「じゃあばいばーい」


春『あぁあ!めんっどくせぇ!早くしろ!!』


「お願いしますは?」


春『無理』


「…」


春『はーやーく出せ!』


「三途くん」


春『んだよ!』


「うるさい」


春『…てめぇ…』


「佐野くん疲れてるの。用件あるなら私聞くから言って」


春『てめぇと話したくねーんだよ』


「そっかーばいばーい」


春『っ!ムカつく…!!もうイイ!家行くから起こしとけよ!!』


「え?」


春『じゃあな!!』


「あ、ちょ…」




三途くんは勢い良く電話を切って来た。
今から来るって…用件くらい言えば良いのに。


てか話したくないなら私にかけてくんなよーって。
まぁ佐野くんにかけたけど出なかったって話だと思うけど。




「佐野くん」


マ「…ん」


「佐野くん起きて?」


マ「んん…やだ…」


「よしよし、嫌だよねごめんね」


マ「んー…」


「でも三途くん家に来るって言うから起きよ?」


マ「…や、だ…」




私が佐野くんの体を揺さぶると嫌そうにギュッと
抱き着いてくる。




「頑張って?」


マ「んーん…」


「佐野くーん」


マ「ん……なに…」


「起きて?」


マ「……」


「ね?」




佐野くんは不機嫌な顔をしながらゆっくりと目を開けた。
不機嫌故イライラしているのか私の背中にこれでもかと顔を擦り付けてきた。




マ「むー」


「ごめんね佐野くん」




私佐野くんの頭を撫でてあげた。









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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時

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