episode83 ページ34
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そしてやって来たホーンテッドマンション。
「久しぶりだなぁ」
赤「他の施設のガチお化け屋敷よりは難易度低いので楽しく乗れますね」
「ちょっとびっくりするけどね！」
赤「井上さんはお化け屋敷苦手ですか？」
「…ちょっと」
赤「可愛い…」
入り口に入るまで赤葦くんがずっとくっ付いてくれてたので、安心して入る事が出来た。
「暗いとこって怖くない？」
赤「真っ暗はさすがにビビりますけど、明かりがあれば特に問題ないですね。木兎さんは何してもダメですが」
「そうなんだ！木兎くんと一緒にお化け屋敷行ったら私達超うるさそう笑」
赤「それは想像できます」
「赤葦くん意地悪して置いて行きそう」
赤「そんなことしませんよ。後々面倒なので」
「さすが！」
椅子に座りいよいよスタートした。
そこまで怖くないって分かってるはずなのに
私は赤葦くんの手を離さなかった。
赤「ふふっ」
「わ…お化けだ…」
赤葦くんもしっかり手を握っててくれた。
赤「凄い仕掛けですね」
「ね…お金かかってそう…」
それから何事もなくホーンテッドマンションを
楽しむことが出来た。
赤「どうでした？」
「うん！楽しかった！」
赤「良かったです」
ディズニーこんなに満喫できるなんて幸せだなぁ。
そんなことを思いながらホーンテッドマンションを
出た時だった。
木「アレ？！」
鈴「あ…」
「え…」
赤「…」
偶然にも木兎くんと鈴木さんに遭遇してしまった。
木「なぁんでここにいんの！？」
赤「井上さんがリレーに勝ったご褒美で俺が連れてきてあげたんです」
鈴「ぐぅ…井上さん…」
「あ、あはは…こんにちは…」
木「うぅ、確かに昨日は負けたが！次は負けないからな井上ちゃん！！」
「う、うん」
鈴「井上さん運動出来たんだ！その胸で！キィー！！悔しい悔しい！！」
「あはは…」
この2人がなんで付き合ってたのか
少し理由がわかる気がした。
赤「木兎さん達も"デート"ですか？」
木「赤葦ぃ…！」
鈴「そーなのー！木兎と寄りを戻すためのデートで私が誘ったの〜！」
赤「そうですか、楽しんでくださいね」
木「井上ちゃん…」
木兎くんが子犬のような目で私を見つめてきた。
鈴木さんに強引に連れてこられたって言うのは
話を聞いて何となく察した。
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2021年6月5日 22時
