【鬼滅の刃】僕の新しい家族【累】

story 14 ページ15

「A、あの人間が死ぬのが嫌だとか思ってない？」

「っえ、そんなことっ」

「嘘つかれるのは嫌いなんだ。正直に言ってよ」


凍てつくような瞳。愛する者には決して向けない瞳を累は私に向けていて、本当に愛してくれているのかと疑問に思ってしまう。何も言えずに黙っていると糸から飛び降りて地上に降ろされた


「嘘ついたらどうなるか、もう既にわかってるはずだよね？」

「っ、累のことは、好きだよ。でも、人が死ぬのは見たくないの」


私は涙を流しながらそう言った。累の纏うオーラが重たくなっているような気がして、顔を見る気になれなかった。きっと累は怒っている。声を荒らげることはなく、静かに怒っているのだろう


「慣れるって言ったのに、ごめんなさいっ。やっぱり同種だから、」

「もういいよ」

「えっ、きゃあ！！」


急に身体が浮いて累の操る糸で吊るされる。首、胴体、足が縛られ、動こうとすると糸が皮膚にくい込んで痛みが走った


「ぁ、累...」

「そこで反省してて。僕の操る糸の中で1番柔らかいものを使ってあげてるんだ。これは僕の優しさだよ。それとも何？固い糸で首を切られて死にたい？もっとキツく締め付けて血塗れにしてもいいんだよ」

「や、いや...」

「...そう。安心して待っててね。Aを悩ませるあの人間どもは生かしてはおけない」


そう言った累はその場から消えていった。人間をむやみに殺したくないという私の気持ちはどう足掻いても累には理解されないのだろう。ごめんなさい、炭治郎さん。貴方はきっと累には勝てない。貴方の命を奪ってしまうことを許してください


「無様ね、貴女」

「...義姉さん」


静かに涙を流す私の前に現れたのは、楽しそうに笑っている義姉さんだった

________________________

コメ欄で吐血している読者様方が大量発生中でコメント来る度にふふって笑ってます笑

更新遅くてごめんなさい...

物語的にはクライマックスまでもうすぐです。あー、すぐ終わるような終わらんような...


続編と累の別の話を作成中ですので、この物語が終わり次第1つ公開する予定です

これからも頑張りますのでよろしくお願いします！

story 15→←story 13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す