V.D*04 ページ47
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「わたしたちただのバカップルじゃん」
「そうだな。Aがチョコ食うなって言うなら食わねーしお返しもしない。俺はAのチョコだけ欲しい」
「わたしは優太と違って心狭くないもん」
「嘘つけ。俺に妬いて家帰ろうとしてるくせに」
「……それは、」
言い訳しようとしたわたしに優太がそっと触れるだけのキスを落とした。
「好きだよA」
「………………ここ学校」
「家帰って続きする?」
「変態」
「あれ?Aちゃん何想像してんのかな?」
「うざい!バカ優太!!!」
「あーー嘘だって!」
「教室戻る」
なだめる優太を無視して、廊下を走った。
優太に気付かれないようにポケットからリップクリームを取り出して、サッと塗る。
階段の前で立ち止まって、のろのろと歩いてくる優太を待ち伏せした。
「廊下は走るな!おい、聞いてん…」
ネクタイを引っ張って今度はわたしが優太にキスをした。
「A、ここ学校」
「チョコレートだよ」
「は?」
「舐めてごらん」
「…………うわまじだ。何これチョコ食ったの?」
「リップ」
ポケットからリップクリームを取り出して優太に見せると、子供みたいに目を輝かせてそれを見てる。
「優太だけの特別なバレンタインチョコだよ」
「………やっぱ家帰って続きしない?」
「変態」
「いやこれはAが悪い」
「大好き」
「うん、分かった。分かったから」
「さ、教室戻ろー」
「いや俺やべーって、まじで」
何がやばいのかは知らないけど
これからもずっと優太を振り回すのはわたしだけ
もちろん隣にいるのもわたしだけ
ハッピーバレンタイン♡♡2.14
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しおり(プロフ) - シンプルに序盤から泣きました。ありがとうございます。 (2020年8月17日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
ぴち(プロフ) - miniさんの書くこの4人が大好きです。miniさんの作品は、どれも読むたびにどんどん好きになります!素敵なお話をありがとうございます! (2018年12月30日 6時) (レス) id: 677cdd452a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか - 初めまして。主人公に感情移入して苦しくなったり切なくなったり、泣いたり喜んだりしながら読みました。岸くんや神宮寺くんも崩すことなく書かれていて、おふたりのことお好きなんだなって思いました。少女漫画とか恋愛映画を超えてます!ありがとうございました! (2018年6月29日 1時) (レス) id: 71a68a5357 (このIDを非表示/違反報告)
えっ子(プロフ) - 初めまして。泣いたりニヤニヤしたりしてあっという間に読んでしまいました!もーすごいキュンキュンしました。じんくんの優しさや白井さんの健気な感じも素敵でした。岸くん&神宮寺くんのペアが好きなこともあり更にこの作品に出会えて良かったです。 (2018年5月28日 17時) (レス) id: 1c21d9c9a6 (このIDを非表示/違反報告)
涼歩(プロフ) - このお話を読めてとても良かったです。入り込んでしまって泣いてしまいました。こんな素敵な物語を読めて幸せです。ありがとうございました! (2017年4月15日 1時) (レス) id: 643ea9171f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2016年5月12日 15時