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無愛想。82 ページ38

ある晩、隊士が完全に夢の中であろう時間に目を覚ます。




時計を見ると時刻は夜中の2時だった。





ふと襖の前に人の気配を感じる。





「誰、」





こんな時間に部屋の前に人がいること自体変だと思い、刀を手に取る。





高杉「ククッ、さすがだな。
瞬時に俺の気配を察知するとは。」



「、、晋助がここになんの用?」





晋助も襖を開ける気がないのか襖越しで会話をする。





高杉「テメェを連れ去ろうと思ってなァ」



「そんなベタなセリフをいきなりぶっ込んでくんなよ」





大体私を連れ去ってなんの得があるんだ。




あ、あれか。人質的な?




でも晋助は真選組なんか眼中にもないよなきっと。





高杉「そこはなんで?って聞くとこだろ」





あ、晋助のツッコミちょっとレアかも。





「私は晋助に大人しく連れ去られる気なんてこれっぽっちもないからね。」





一応晋助に悪いのでノリには乗っておくことにした。




第一誘拐します、はいどうぞなんてあり得ないだろ。



なんのメリットがあって連れ去られなきゃならないんだ。





高杉「先生、」





その言葉に体が反応する。





高杉「松陽が生きているって聞いてもか?」



「先生が、生きてる、?」





そんなはずはない。




だって松陽は、兄さんが。





高杉「松陽を救いたいならついて来い。まぁテメェがここにいたいって言うなら、「それ、ほんと、?」」






襖を開けて晋助の前に立つ。




嘘じゃないか確認するために、しっかり目を見据えて。





高杉「正確に言えば松陽であって松陽でない奴だ。
ただ、そいつから松陽を救えるのは、俺たち弟子しかいねェだろ」





つまり松陽ではなく別人なのかもしれない。




私が晋助について行く意味は無いのかもしれない。




だけど、晋助の目に嘘はないってわかる。





「5分だけ待って。すぐ支度する」





私は隊服と、警察手帳、机に一言残して真選組を出た。




今度こそ、先生と兄さんを救うために。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 元攘夷志士   
作品ジャンル:アニメ
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作者 - ぱーむくーへんさん» 素敵なコメントありがとうございます!そう思ってくださるぱーむくーへんさんが作者はしゅきです^ - ^ (2020年10月4日 1時) (レス) id: 4e64e86f01 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - え、しゅき (2020年10月1日 13時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 背後霊(なりかけ)さん» ありがとうございます、!!ご期待に応えられるよう頑張ります!! (2020年9月15日 17時) (レス) id: cdaa4bb7d3 (このIDを非表示/違反報告)
背後霊(なりかけ)(プロフ) - 作者さん» いえいえ。これからも頑張って下さいね。このお話好きなので! (2020年9月14日 0時) (レス) id: c6a274d481 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ご指摘ありがとうございます!不快な思いをさせてしまったなら本当に申し訳ありません。ご指摘いただいた箇所は訂正させていただきました。今後も作品を見てくださると嬉しい限りです。今回のご指摘、本当にありがとうございました! (2020年9月13日 0時) (レス) id: cdaa4bb7d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年8月28日 23時

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