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「なんだ……これは？“何か”が……賢者の島を、丸ごと覆っている」
「観測衛星の魔導工学センサーによれば、魔法によるエネルギーフィールドと予想されます」
「魔法災害発生時の高濃度のブロット反応、そして島全体を覆うエネルギーフィールド……もしかすると島にいた人間は……息子たちは、すでに……」
「――大丈夫。彼らは必ず生きているわ」
最悪の可能性が所長の頭をよぎった時、優しい声が管制室に響く。
現れたのは、所長よりゴツくも可愛らしいデザインをした、ピンクの光を放つヘルメットを被った女性。
「技術部主任！」
「イデアたちが生きている……どうしてそう言い切れる、主任？」
「現状把握できているデータに基づいた技術者の意見です、所長……と、言いたいところだけど。これは“母親”の勘よ、パパ」
「……根拠のない“勘”は技術者が一番嫌うものでは？」
「勘は過去の経験というデータ蓄積からの即時計算ともいえるわ。悲観したって事態は好転しない。ポジティブにいきましょう」
そんなシュラウド夫妻の会話は、すぐに所長・主任としての会話に戻る。
「緊急アラートはオルトからの発信で間違いない？」
「はい。ですがその後完全に沈黙しています」
「ギアの破損、あるいは島を覆うエネルギーフィールドによって電波すら遮断されている可能性……か」
所員からの報告を聞いて、主任はあることを思い出す。
「……ふむ。以前『S.T.Y.X.』が打ち上げた、テスト用通信衛星があったわよね」
「え？は、はい。しかし、現状は実用レベルには程遠く……現在は電波状況の悪い山岳地帯などのブロット計測器の記録採取くらいにしか使っていませんが」
「……なるほど。それは使えるな」
「使える？すみません、主任。話が見えてこないのですが……」
「通信衛星のアクセスログを過去3年分、私のデバイスに送ってくれない？」
「り、了解」
戸惑いながらも所員は指示に従い、言われた分のアクセスログを送る。
そして送られたログを見て、主任は声を上げた。
「……やっぱり！この3年のうちに何度かLOD-エリア9-40からの不正アクセスの痕跡がある。上手に足跡を消したつもりかもしれないけど、ママの目はごまかせないんだから！」
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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)＋ティア(涙)を合わせただけです！ (7月4日 21時) (
レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか？ (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年6月7日 0時
