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「人間が、この俺の面を落とした……だと？」
地面に落ちた面を拾いながら呆然と呟く彼に、シルバー先輩が言った。
「――親父殿」
「おやじ？俺は息子を持った覚えはねぇぞ。しかも人間の」
「あっ……し、失礼しました」
「僕は……夢を見ているのか？目の前に、右大将時代のリリア様が……ッ！」
「君は何を言ってるの？」
「しっかりしろ、セベク。何度も言うが、これは夢だ」
何故か感激しているジグボルトくんに私がツッコミ、シルバー先輩が小声で訂正する。
すると、バウルさんがリリア先輩の元へ駆け寄った。
「右大将殿、ご無事ですかァ―――ッ！おのれ、人間めぇ！えぇい、貴様ら何をボーッとしている！この無礼者どもをひっ捕らえろ！」
「「「ギギ―――ッ！！」」」
「――動くんじゃないわよ。やったら……わかってるわよね？」
「「「ギ……ッ！！」」」
バウルさんの指示で動こうとした戦士たちに私がひと睨みすると、彼らは動きを止めた。
理由は定かではないが、どうやら私の言葉にも従うらしい。
「そうだ、騒ぐな。面を落とされただけで、体には傷一つついていない」
「しかしっ……！」
「おい、人間ども。お前らただの学生じゃねぇな。その戦い方をどこで習った？」
「俺とセベクは幼い頃より、さる夜の眷属の養成に修行をつけてもらっていました」
「夜の眷属……どおりで馴染みがある動きなわけだ。ふむ……」
シルバー先輩の説明に納得したらしいリリア先輩は、真剣な顔立ちで頷いた。
「腕に覚えがあるというのは、嘘ではないようだな。いいだろう。約束通りお前たちの同行を許す」
「う、右大将殿ッ！？」
「俺たち妖精に二言はねぇ。そうだな、バウル？――『夜の祝福あれ』」
「……『夜の祝福あれ』」
『夜の祝福あれ』
その言葉を告げた直後、バウルさんは渋々と下がるのだった。
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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)＋ティア(涙)を合わせただけです！ (7月4日 21時) (
レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか？ (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年6月7日 0時
