【原神×FGO】美しき竜女は朽ちる果てに、

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＿＿＿＿力尽きて落下していく。

なにも残ることはないだろう、己の肉塊。記憶もなくした《竜》は墜落していく。

なのに、何故か空洞の胸に走る痛みがあった。

＿＿何か、思い出さなくてはならない記憶があった。

『＿＿＿＿検索。＿＿＿＿検索。検索＿＿＿＿＿』

脳内に、視界に映像のコマが移る様に美しい街並み、女王の玉座、＿＿何故だか落ち着く湖。

おもいだした。

『＿＿＿＿ア。ああ、あ＿＿＿．．．あ＿＿＿＿＿あ。あ、あああああ……………！！！！』

折れていた翼を広げる。潰れていた喉を張り上げる。

飛翔によって剝がれていく鱗。再起動に耐え切れず崩れていく肉塊。

それらすべてを受け入れて、竜は飛んだ。

しかし、まだ。まだ、【彼女】が忘れてはならないと身体が訴える。

自分の＿＿。妖精騎士だった『メリュジーヌ』の、掛け替えのない家族。

彼とはもう会えない。何度世界を飛躍しても巡り合えない。

けれど、けれど＿＿＿……。【彼】の姉を名乗った以上、飛び続ける。

＿＿嗚呼、飛んでみせるさ。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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・FGO×原神執筆状態：連載中