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要らない子 89人 ページ44

一松「…………」


松代「一松。黙ってたら分からないわよ」



返す言葉が見つからず、ただ沈黙に呑み込まれるばかりで微動だにしない。


松代「一松」



松代「…なにかおかしいと思ってるのね?」


パッと顔を上げる。


松代「このままじゃ駄目だと思ってるんでしょ?」



立て続けに綴られる言葉には、背中を押すような優しさと、包み込む愛情があった。


一松「…うん」



松代「だったら、あなたはどうしたいの」

松代「何かをしたの?」






松代「そのままでいいの?」





よくない。
全細胞が叫ぶ。
僕はこのままじゃ、


何も出来ない。



一松「…ごめ………な……さい………」



もう1度。




一松「………ごめん、なさいっ…!」



松代「…なにがあって、どう思ってて、どうしたいか話してみなさい」





一松「俺…ずっと……Aに、酷いこと、しててっ……消えろとか、お前なんか要らない、っと、か……っ!」




松代は何も言わない。




でも、背中を押してくれている気がして。





一松「でもほんとは……A、も、何か抱えこんでるんじゃ、ないか……って、」









涙がとめどなく溢れる。



最後の言葉を吐き出した。









一松「Aを、助、けたい………!」

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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年4月2日 23時

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