要らない子 84人 ページ39
7時過ぎ────
トド松「…あの、ねぇ、おそ松兄さん。やっぱり、さ、あれって─── おそ松「うるせぇ。黙ってろ」…っは?」
チョロ松「ちょ、おそ松兄さん!」
あの事があってから、ずっとこんな調子のおそ松。
一松「もしかしたらアイツが俺達にはああ言っといてって母さん達に言っただけかもしれないでしょ」
カラ松「そ、そうだぞ兄貴!何も弟にあたる事無いだろ?」
一松やカラ松が必死にフォローをいれるも、全く耳に入っていない様子。
おそ松「いいから黙っとけ」
聞いてた。
おそ松のあまりの言いように、カラ松が我慢し切れなくなったらしく、立ち上がった。
カラ松「おそ松。いつまでもそんな事するのはやめろ。いじけるのは良いが一人でやってくれ」
おそ松「は?」
もう少しで殴り合いになりそうだという所で、一松が口を挟んだ。
一松「銭湯」
おそ松 カラ松 チョロ松 トド松「「「「えっ」」」」
唐突な単語に、さっきまで機嫌を損ねていたおそ松も
、つい間抜けな声を出してしまう。
一松「早く行こ」
カラ松「あっ……おう!」
チョロ松「ほら、おそ松兄さんも。用意して行こう」
トド松「お風呂入れないなんて嫌だからねー」
3人、それぞれ勝手なことを言いながら、この状況から逃れられた事にほっとしているようだった。
────
チョロ松「じゃあ母さん!僕ら銭湯行ってくるからー!」
恐らく奥に居るであろう松代に一声かけて、一番最後にチョロ松は家を出た。
返事はない。まぁ聞こえていてもいなくてもどちらでもそう大差は無いし別に言わなくてもいい事だ。
チョロ松「ちょっ、待って待って!」
先にさっさと行ってしまった兄弟達を追いかけて走る。
おそ松 カラ松 チョロ松 一松 トド松「「「「「………」」」」」
案の定、さっきの事があり全員無言である。
お/カ/チ/一/ト(((((気
そんな感じでそのまま湯船に使っている時も空気は悪く、帰り道。
濁った様な雰囲気の中、一松が口を開いた。
一松「ねぇそう言えばさぁ、十四松どこ行ったの」
トド松「あっ……確かに!ずっといないよね!」
安心した様に、トド松が同意する。
カラ松「なぁ、ならAも────……え」
チョロ松「何、カラ松」
チョロ松が目線を向けた先には。
カラ松「あれ────────Aじゃないか?」
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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年4月2日 23時