要らない子 82人 ページ37
翌朝。
おそ松「ふぁーぁ…」
もうすぐ昼になろうとする時間に、おそ松は目を覚ました。
ぼやーっとする中、昨日の出来事が蘇る。
《………クソ兄貴に殴られたっつって父さんと母さんに言えるネタができたわー。どーもな。はは》
おそ松「…チッ」
朝っぱらから嫌なものを思い出してしまったと言うように、おそ松は舌打ちをした。
おそ松「あーめんどくせ。父さんとか母さんとかに怒られんのかなー…。キッツ」
ボリボリと頭を掻きながらパジャマのまま一階に降りる。
すると、階段の途中で
松代「あら、起きたのねニート1号」
松代に出くわした。
おそ松「ちょ、ニート1号って何!?酷くない…?」
松代「だったらさっさと就職してちょうだいっと」
洗濯物を抱えて、母さんは2階へ上がって行った。
おそ松「………あれ」
そこで、おそ松はふと違和感を覚える。
おそ松「え、母さんなんでなんも言わなかったの。忘れてんの?」
まぁでもアイツの事だし忘れててもしょうがないかー。要らない子だもんな。
おそ松「まいっか」
完全に冴えた目で階段を見ながら、1階に降りて行った。
“どうせそのうち何か言われるだろうし”
この時、おそ松と、十四松を除く他の兄弟達は、同じようにこう思っていた。
──しかし。
松代「ニート達ー。お使い行ってきてー」
松代「ニート達!トト子ちゃんが来てるわよ!」
松代「ニート達ー?ご飯よー!」
おそ松「…なぁ」
カラ松 チョロ松 一松 トド松「ん」
おそ松「おかしくね?」
カラ松 チョロ松 一松 トド松「おかしい」
見事なハモりを起こす4人だが、今はそんな事重要ではない。
今はただ、なんで
おそ松「なんで、母さんに怒られねぇの!?」
カラ松「何故だ?マミーは忘れているというのか!?」
チョロ松「いやさすがに無いでしょ…そんなボケてる?」
一松「有り得ないでしょ…。A言ってないの?」
一松の言葉に一瞬で振り向くおそ松。
おそ松「それは無い」
一松「え、うん」
おそ松「アイツが俺らを庇うわけがない。絶対ない」
一松「…確かに…」
おそ松の勢いを押されて納得する一松。
チョロ松「でもさ、一応、あくまで一応母さんに聞いてみようよ」
カラ松「そうだな!」
立ち上がったカラ松をチョロ松が制する。
チョロ松「ご飯食べてからね」
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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年4月2日 23時