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要らない子 65人 ページ20

Aside







夜、意味もなく家の中を歩いていたら。











十四松「A!」









十四松兄さんに呼ばれた。










十四松「あの…A…」








…怖い?私が怖いの?



でもさ、散々言ってきたでしょ。 怖いって変だよね。








A「…チッ、あんだよっせーな」







言った途端に胸が苦しくなる。


だって、十四松兄さんの顔が悲しく歪んだから。







十四松「ぼ、僕…Aの事、信じてるよ」







A「はぁ!?」






…今のは素だよ。





どういう事?嫌いなんでしょ?






…嫌いになってくれなきゃ困る。









十四松「A…随分前に… “要らない子なんだから”()って言ってた─、よね?」








──っ、なんで、それを…!?








A「はぁ!?っ、そ、そんなん、ないし!」






動揺し過ぎ、私。





これじゃバレるよ。







十四松「そんな訳ない!僕知ってるよ!?」






A「違う違う違う!なんも知らないくせに勝手なこと言うなよ!」







違う。違うの。




違うよ、十四松兄さん。







だから

そんなに悲しい顔をしないで。





そんなに辛そうな顔をしないで。









十四松「僕は!Aの事要らない子なんて思わないよ!」






…嬉しいよ。




それが嘘でも、すごく嬉しいよ。







でもね、ごめんね。








A「嘘つけ!どうせ騙してんだろ!?」








私は兄さん達を守りたいんだ。






だから信じることなんて出来ないんだよ。










だから。









お願いだから、








十四松「信じてよA──「やめてよ兄さん…」…っ!?」







A「もう何も信じたくないんだよ。お前らなんか今更何言ってんのって感じだし」









信じたい。




信じてる。







私は信じてるよ、本当は。








でもごめんなさい。











A「さっさと消えろよ、クソ野郎」





















涙でぐしゃぐしゃの顔で、私は言い残した。



















A「 (大好きだよ。十四松兄さん…)




































私の愛した兄さん。

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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年4月2日 23時

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