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いつものように朝食を済ませ、身支度から教材と予め用意してあった荷物を再確認し、鞄にしまう。
忘れ物をするなどと、ちょっとした失態でもあったら両親がただではおかない。
念入りに確認し、自分で「大丈夫だ」とわかると鞄のロックを掛ける。ロックを掛けた後、重い鞄を背負い部屋の扉を閉める。
そのまま玄関まで足を運び、靴を履くと「いってきます」といって家から出た。

眠気によって瞼が閉じそうになるが、目を擦りどうにか眠気を覚まそうとする。深いあくびをし、少しばかりふらついた足取りで前へと歩く。


そういえば、来週テストがあったっけ…。


何故だかテストのことを思い出し、今日からの勉強は更にキツくなるのだろうと考えると、心の中にあった「解放」という希望がガラガラと音を立てて崩れていく。学年1位はどうせ、両親にとって当たり前のことなのだろう。とんだ馬鹿親だ。そんな馬鹿親のことを考えると吐き気がしそうだ。京夜は再びため息をついた。

しばらく歩いていると、いつもの駅が視界に入った。今日はいつもより1つ早く乗ることが出来そうだ。
改札を通過し、駅のホームへと歩く。早い時間に到着したためか、人が少ない。それは人混みが嫌いな京夜にとって、とても喜ばしいことだった。

電車がホームに到着し、扉が開いたのを確認して電車に乗り込む。
いつもは会社員や、自分と同じ学生でごった返している車内は空いていた。はじの方の席に腰をかけ、鞄の中から参考書を取り出した。…取り出したのはいいが、ページをめくる気がしない。
まずまず、親の言う通りにしすぎなのだ。家ではないのだから、何か違うことをしよう。

京夜は鞄に参考書をしまった代わりに、音楽プレイヤーを取り出した。
学校に持ち込んではいけないものではあるが、学校で使わないのなら良いだろうという甘い考えで鞄に入れていたのだ。


10分程の間、電車に揺られながら音楽を聴き、到着を待った。

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水誓 渦桃@ポッセ同盟(プロフ) - 雛月いず/りぃふさん» そ、そうなんですか!それはそれは…ありがとうございます!! (2020年10月17日 18時) (レス) id: ca7c35e793 (このIDを非表示/違反報告)
雛月いず/りぃふ(プロフ) - 水誓 渦桃@ポッセ同盟さん» 本当ですか…!?実は、私の方かお声がけさせていただきたいと思っておりましたところでして…!是非、出させていただきますね! (2020年10月17日 17時) (レス) id: 0b050cbadc (このIDを非表示/違反報告)
水誓 渦桃@ポッセ同盟(プロフ) - 雛月いず/りぃふさん» いえいえ!そして龍牙を出してほしいです…! (2020年10月17日 17時) (レス) id: ca7c35e793 (このIDを非表示/違反報告)
雛月いず/りぃふ(プロフ) - 水誓 渦桃@ポッセ同盟さん» ありがとうございます…!カメ更新ですが、頑張らせていただきます! (2020年10月17日 17時) (レス) id: 0b050cbadc (このIDを非表示/違反報告)
水誓 渦桃@ポッセ同盟(プロフ) - コメント遅れまして、すみません!とても素晴らしいです…!更新頑張ってください! (2020年10月17日 17時) (レス) id: ca7c35e793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛月 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月11日 20時

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