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「出てこーい。ここら辺いんだろーがよ」
「今出てきたら痛いようにはしねーから」
段々声が近付いてくる。
家を飛び出してきたため1文無しだった私は3日間何も食べていない。
力が入らずもう動けない・・・そう思った時
「ど、どした・・・?」
少年が声をかけてきた。金髪でディアム、前髪は束感があり目にかかる長さだ。
身長はあまり高くない。
近くの中学校の制服を着たそのチビは酷く驚いていた。まあ人が茂みで倒れてたら驚くか。
『こ、殺されそ、だけど、動けな・・・』
チビは周囲を見渡し追手の姿を確認すると軽々と身長180はある私を持ち上げた。
「俺が倒してくるからそんなとこいないでベンチで横になってろ」
は??無理だと私は思った。相手は成人していて数は100以上。そんなのにたかが中学生のしかもチビが勝てるわけない。
『無理でしょ・・・やめ、とけ・・・』
「大丈夫だって」
正直言ってその時私は絶対無理だと思ったしもう逃げるのも無理だと思ったからもうどうにでもなれと意識を手放した。
そして目を覚ますとそこはどこか知らない人の家だった。
布団から跳ね起き周りを見渡すと座った状態で器用に寝ているさっきのチビ。
と他に男が5人居た。チビと同じく寝ていたそいつらはマンバンや銀髪、ロングにモヒカン、リーゼントと色んな髪型をしていた。
このチビ、無傷だ。もしかして本当に100人に勝ったとか?・・・いやいや流石に逃げたのか。
とりあえずお礼を言おうと肩を揺する。
『おい、起きろ。起きろってチビ』
そう言った途端そいつは目を覚まし私を睨みつけた。
「・・・あ?誰がチビだコラ」
半端じゃない殺気。そしてそれを感じたのか他の5人も目を覚まし始めた。
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作者名:あんころもち | 作成日時:2021年9月13日 22時