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友くんの視線を感じてチラッと見てみると、相変わらず優しそうな表情をしていた









その表情もずっと見ていられない









友「もしかして、その事知ってるのって俺だけ?」








先生と話してからすぐあったのが友くんだった。








私が頷くと、友くんはまた笑顔を浮かべて"やった!"と呟いた








友くんの笑顔は不思議だ







いつも楽しそうで、その笑顔につられるように心が少し変わっている感じがする









友「この事、他の人に言う予定はある?」








私が一番悩んでいるところはそこだった






お世話になった人たちに言うべきなのか…







…でも別に大した事でもない








仲良い人も少ないし、"へーそうなんだ"レベルで終わると思うし








むしろ言う方が変に思われてしまうのでは……









「…今の所、クラスの人とかには無いかな…




…ほら、大した事でもないし」









そう言うと友くんは目を大きく開いて驚いているようだった









友「大した事だよ!少なくとも俺にとってはとっても!」








少し必死になって体ごとこちらを向いた友くんに笑ってしまった








今日、初めて喋ったのに。







きっと気を使ってくれてるのかな、優しい…









なんて思ってると距離を詰めてきて、私の両手を握った









友「冗談だと思ってるんでしょ」









………………………え…?






……何この状況









いきなりの事に私の体は固まる








友「今日仲良くなったからこそ、俺は悲しいよ」








友くんは私の手を優しく握ったまま、眉を下げてそう言った






……………っ









「……そんな事言われたら、余計に辞めたく無くなっちゃうよ」








友くんの表情、暖かさ、優しさ、全てにおいて私の弱い部分にどんどん染み込んでいく









自然と握り返していた友くんの手








するとまたそれに応えるように、友くんは握り返してくれて






顔を上げると、また優しく微笑んでくれた









友「……夜久や黒尾がそう思う意味がよく分かったよ」







小さく呟く言葉は聞き取れたけど、意味はよくわからない






………?





…助けてくれるって事かな









すると友くんは私の手をパッと離すと、思いっきり体に抱き着いてきた






…!?!?





そして引っ張られるように友くんの体に少し体重がかかる体制に。








私の顔は友くんの腕の中に埋まっていた

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PUPU(プロフ) - は る くさん» 更新遅くて申し訳ないです(´;ω;`)そして嬉しいお言葉ありがとうございます! (2020年5月26日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - ノンストップで読んじゃいました。。。続き楽しみにしてます!!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - redstarm53さん» 少しでもそう感じてもらえてるなら良かったです!ありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
redstarm53(プロフ) - むちゃくちゃドキドキして、すごく焦ったくて、めっちゃ青春って感じです!!!続きをいつも楽しみにしています。更新ありがとうございます! (2020年5月21日 0時) (レス) id: cfdf260033 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年5月5日 11時

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