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すぐに訪れる沈黙に、ひたすら気まずい空気だけが流れる
優しさなのか、研磨くんの家で泣いた事は深く聞いてこようとはしなかった
ああ。
こんな事をしていたら、余計に辛くなってしまう
そうなる前に止めなきゃいけない
しばらくして、見覚えのある風景に変わっていった
黒尾くんも慣れたように私と同じ道に迷うこと無く、足を進める
黒｢…翔は？｣
急に聞こえた黒尾くんの声に私は顔を上げた
黒｢…ほら、いつも公園で遊んでるから｣
黒尾くんはそう付け足すと気まずいながらも小さく微笑んでいた
｢…今日はおばさんが遊んでくれるって言ってたから、もう家にいると思う｣
正直楽だし、助かる…
黒尾くんは返事をしながらまた前を見た
…あ。
｢…そうだった、翔は黒尾くんの事大好きなんだった…｣
私がまた足を止めると、黒尾くんは驚いたように軽く手を引っ張られていた
その感覚がまた、手を繋いでいると思い出させて歯痒く感じる
……でもそんなの考えてる暇じゃない
｢翔が見たらまた黒尾くんから離れなくなっちゃう｣
あと少しで家に着く
黒尾くんは理解したようで前の事を思い出しながら笑っていた
｢…だから………｣
"ここで大丈夫"
そう言いたいのに何故か言葉が出ない
どのタイミングでこの手を離したらいい？
…離してくれる？
するとまたギュッと手を握られた気がして思わず顔を上げた
黒｢…大丈夫だよ｣
目が一瞬会うも、すぐに背を向けた黒尾くん
そしてまたゆっくりと歩き出して、私は引っ張られるようについて行くしかなかった
黒｢…家までちゃんと送るから｣
……
…そういえば夜久くんもそんなような事言ってたな
結局私はその手を離せるわけも無く家の前まで来てしまった
｢…ごめんね、遠くまで｣
そう言った後すぐに玄関の扉が開く音が聞こえて黒尾くんと私は肩を震わせた
そして簡単に離れなかった手が自然とすぐに離れた
『あら、Aちゃん…おかえり！』
おばさんは私と黒尾くんを交互に見ながらもいつもと同じ笑みを浮かべていた
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PUPU(プロフ) - は る くさん» 更新遅くて申し訳ないです(´；ω；｀)そして嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2020年5月26日 21時) (
レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - ノンストップで読んじゃいました。。。続き楽しみにしてます！！！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - redstarm53さん» 少しでもそう感じてもらえてるなら良かったです！ありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
redstarm53(プロフ) - むちゃくちゃドキドキして、すごく焦ったくて、めっちゃ青春って感じです！！！続きをいつも楽しみにしています。更新ありがとうございます！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: cfdf260033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PUPU | 作成日時：2020年5月5日 11時
