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変な緊張感が体に走る






時々、…時々、黒尾くんの行動が読めなくてドキドキしてしまう







今、現に。









黒「………今日しか話せない気がするから」








黒尾くんの少し低めの声に、胸が跳ね思わずハッとした







何となく、黒尾くんの顔を見れずそのまま別のところを見たままだった







………そっか、





今日で日直終わりだった。







他の人だったら気軽に変わらず話せるだろうけど、生憎私はそうではない







それと違って黒尾くんは人気者








二人になれることはもうおそらく無い








何故か胸が締め付けられるような気がした








黒「…リエーフがノート運びを手伝っただっけ」








すると頭の上から黒尾くんの声が降ってきて、自然とその時の風景が頭をよぎる







"俺持って行くよ"







……そういえば。







私はゆっくりと顔を上げると、ずっとこちらを見ていたのか黒尾くんとすぐにバッチリと目が合った







見下ろしているせいか、いつも遠くで見る時よりも目を伏せているように見える







黒「……半分以上持ってくれたって?」








私は耐えられず横に視線をずらした







黒「……」







黒尾くんは何も言わず、その空気が私をさらに緊張させた







黒尾くんも一応声を掛けてくれたのに、ね…







「会わなかったら一人で行ってたし、リエーフくんが……」






無理矢理、奪っていった




なんて言い方はしちゃダメだよね。







手伝ってくれたのに。








黒「…うん



まあ、夜久の変な約束のせいで俺は頼られなかったのは分かってるし」








そんな声が聞こえて、黒尾くんの顔をちらっと見ると黒尾くんも難しい顔をして視線をずらしていた





でもすぐに戻ってくる気がして、私はまたすぐに別のところに視線を戻した








黒「で、昼休み、すぐにいなくなってたのはリエーフと会う約束をしてたから…?」








……なんか、変な言い方




でも合ってる






私は黒尾君の言葉に頷いた







…これもあとからリエーフくんに聞いて、ジュースを受け取る予定のはず







「後でリエーフくんが教えてくれるよ」






私が黒尾くんの顔を見てそう言うと、またどこか不機嫌そうな顔をしていた





私は少しでも時間を短くして部活に…と。









黒「…リエーフじゃないとダメ?





星野さんの口から聞くのはダメなの?」









発言一つ一つに小さく胸が跳ねる

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PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…!(´;ω;`)ありがとうございます!いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…??どんな結果でも楽しみにしてます! (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年1月14日 21時

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