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しばらく経っても翔が眠くなる気配は無い。








夜「…ごめん、そろそろ俺も帰るね」







夜久くんはそう言って荷物を持って立ち上がると、翔達のところへ向かった







夜「じゃあな、また遊ぼうな




迷惑かけんなよー」







夜久くんは2人に声を掛けるとまた戻ってきて、私達にも声を掛けた







夜「じゃ、また明日ね





しっかり休んで」







最後に夜久くんは優しく微笑みかけて部屋を出て行った






私は玄関まで見送りに向かう








すると一緒に研磨くんまで付いてきて、気まずそうに口を開いた








孤「…俺も帰る、ごめん」







時計を見るともうかなり遅い






家の人達が心配してしまう







私は研磨くんの言葉に首を横に振った








「…早く帰りたかったもんね




ごめんね。ここまで付き合わせて」







研磨くんは図星だったからか、すぐに夜久くんの隣へ。






夜「星野さん、ちょっとこっち来て」













私はよく分からないけど夜久くんの言う通り、さらにまた一歩近付いた






すると頭に感じる重みに思わず胸が跳ねた








夜「毎日、お疲れ様」







顔を上げると夜久くんが笑顔で手を伸ばしていた







「…ありがとう」







私はまたグッと堪えて、笑顔を作った







夜「おやすみ〜」







そう言って2人は帰って行った








…さてと。








私は翔の元へ向かう




相変わらず楽しそうにニコニコ笑ってる








「…翔、そろそろ終わりにしよう」







私は翔の手から玩具を離してそう声を掛けると、案の定不機嫌な顔になってしまった








「お兄ちゃんも帰らなきゃ行けないの




もうお外真っ暗だよ」








なんとか分かってもらえるように説得するけど、翔の機嫌は取れるはずもなく…








「…お家の人も心配してる」








…なんて言ってもきっと翔には分からない








すると翔は予想外の行動に出る。








翔「泊まってく!」








一瞬何を言ってるのかわからず時が止まった気がした







「「え」」







気付けば、同じタイミングでそう発していた私と黒尾くん








…………







翔は黒尾くんの首に掴まってニコニコ笑っていた







翔「鉄兄ちゃん泊まってく!」








……いや、待って……







………そもそも…鉄兄ちゃんって






……名前呼びになってるし……






もうなんて返したらいいかわからず、ため息だけが出た

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PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…!(´;ω;`)ありがとうございます!いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…??どんな結果でも楽しみにしてます! (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年1月14日 21時

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