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黒「あ〜あ、やっぱ翔は女の子だったのかー」








黒尾くんはニヤニヤとわざとらしく翔へ向けてそう言った







すると翔は頬を膨らませながら、私から離れて黒尾くんの方へ行くと思いきや、夜久くんの元へ。








翔「…泣いてないもん」








強く擦ったからか、目の下が少し赤い






翔は夜久くんの足に抱き着きながら、黒尾くんを睨むように見ていた








翔「女の子じゃない!」








すると周りにいたリエーフくん達の表情は何となく明るく笑顔に変わっていた






……良かった








夜「そうだよな〜翔は強いもんな!



アイツの方がカッコ悪いよな〜」








夜久くんは足元にいる翔の頭を撫でていた







夜「…じゃあ、最後にリエーフと翔であっちまで競走!



あっちに行ったら、木をタッチしてまた帰ってきて。





最後に先に黒尾にタッチした方が勝ち!」









そしてそう言うと、リエーフくんは自分かと驚きつつも位置についていた








リエーフくん以外にも夜久くんと黒尾くん以外は翔と走りに行ってしまった








静かになると同時に視線がすごく刺さる。









……あ、そういえば研磨くん…







「…っ研磨くんごめんね。翔がいきなり…」








と手を伸ばすと、その手をぱっと横から掴まれる






そしてそのまま顔をじーっと覗かれて、私は思わず顔を逸らした








それはもちろん夜久くん。







夜久くんの大きな目は何か怖く感じる







"無理しないで"







あの時の目の様に、優しい目をしているから。







夜「…本当は泣き虫なんだね」







夜久くんは気まずそうに小さく笑っていた








夜「研磨に泣かされたんだなぁ」






そう言って夜久くんが研磨くんの方を見ると、研磨くんもなんとも言えない顔をして目を逸らした








夜「研磨もいいけど、俺にも頼ってよ。




放課後もなんで帰っちゃう…………あぁ、コイツがいたからか。」








夜久くんは伸びをするように立ち上がって、黒尾くんの方をチラッと見た







その通りだけど……







黒尾くんもなんとも言えない顔でこちらを見ていて、私は目が合うもすぐに逸らしてしまった








…なんて説明したらいいんだろう







黒尾くんも何か言いたそうにしていたが、競走から帰ってきたリエーフくんに抱き着かれて驚いていた









そしてその後すぐに翔の大きな泣き声も公園に響いた。

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PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…!(´;ω;`)ありがとうございます!いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…??どんな結果でも楽しみにしてます! (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年1月14日 21時

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