三十二訓 ページ35
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Aも「ごめんなさい!!」と謝りながら神楽と同じようにパトカーを踏み台にして屋根へと飛び移った
A「神楽……」
神楽「私、そよちゃんのことAと同じように自由にしてやりたい」
A「………」
神楽「Aもこの町で暮らしてるアル!だったらそよちゃんも!!」
そよ「ありがとう、女王サン。でも、もういいんです」
神楽「何で!?
Aみたいに自由になりたいんでしょ!?
私自由にしてあげるヨ!!」
そよ「元々一日だけって決めてましたから
それにAにも会えた
私はもう十分満足しました」
そよは立ち上がってAに「行きましょ」と言う
神楽「待つネ!ズルいヨ!
自分から『今日一日友達になって欲しい』って約束しといて
勝手に破るアルか!私もっと遊びたいヨ!
そよちゃんともっと仲良くなりたい!ズルいヨ!」
そよ「そうです。私、ズルいんです。だから最後にもう一個ズルさせてください」
__そよ「一日なんて言ったけどずっと友達でいてね」
そう言うと今度こそそよは神楽に背を向けてAと共に下に降りて行った
だが、すぐにAはまた上がってこり神楽をギュッと抱きしめる
神楽「A?」
A「ありがとう、神楽。そよと"友達"になってくれて」
神楽「!!」
A「あの子に今日一日ずっと楽しいことを教えてくれてたんでしょ。本当にありがとう」
神楽「うん……ちゃんとそよちゃんと話し合えヨ?」
A「うん」
Aはもう一度神楽に「本当にありがとう」と言って二人は今度こそ別れた
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新しいパトカーに乗って帰るAとそよ
暫しの間沈黙が続いたが、その沈黙を破ったのはAだった
A「ごめんなさい」
そよ「!!」
A「そうだよね、そよも自由になりたいよね
私だけが……こんな贅沢な生活してちゃダメだよね……
やっぱり、私おしr……」
そよ「それは違うよ」
A「!!」
顔を合わせることが出来ず、ずっと俯いていた顔をそよに向ける
彼女もAの方に顔を向けており、その顔は真剣だった
そよ「確かに羨ましいとは思っちゃったし
城を抜け出したのも自由になりたいっていう思いもあったからだけど
でも、それはAが城に戻ってこなきゃいけない理由にはならないよ」
A「でも……」
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みゆき(プロフ) - 来良さん» 返信が遅くなりごめんなさい!😣💦💦ありがとうございます!!私も早く三人と再会させたいです!!!笑笑 (2022年1月5日 23時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
来良 - この作品めっちゃ好きです…!早く高杉さんやヅラや辰馬さんに再会するとこをみたい…!お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page15 id: 1123250b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年5月21日 17時