第八十四話_彼が友達だから ページ47
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太宰「織田作が養っていた孤児達の存在を
織田作を
A「(こいつが……凡ての元凶
こんな、こんな紙切れのために……
安吾も……織田作も……ッ!!!)」
森「………驚いたよ、Aちゃん。"そんな顔"が出来るようになっていたんだね」
鋭い目付きで森を睨み、鞄から拳銃を取り出そうとする手を太宰は強く掴んでいた
森「君達は此処にいなさい。それとも彼の許に行く合理的な理由でもあるのかね?」
太宰「云いたいことが二つあります、首領
一つ貴方は私とAを撃たない
部下に撃たせることもしない」
森「どうしてそう思うのだね?」
太宰「利益がないからです」
森「君達にも私の制止を振り切って彼の許へ行く利益などないと思うが?」
太宰「それが二つ目です
首領、確かに利益はありません
私とAが行く理由は一つです
___彼が"友達だから"ですよ」
___
__
_
二人が
A「(この数を織田作、一人で……!?)」
初めて見る織田の本当の実力にAは目を見開いた
太宰が私でも勝てないと云っていた理由が今頃、解った
廃墟に入るとパン!と銃声の響く方へ足を速める
太宰が扉を叩きつけるように開くとその先に倒れる友人が見えた
太宰「織田作!!!!」
太宰は織田に駆け寄る
だがAは動かなかった……否、動けなかったのだ
太宰「莫迦だよ織田作ッ……君は大莫迦だよッ!!」
自身の手に付いている織田の血を見て、其の手をギュッと握る
織田「嗚呼ッ……」
太宰「あんな奴に付き合うなんて……」
織田「太宰、お前に云っておきたい事がある」
太宰「駄目だ!やめてくれ!
まだ助かるかもしれない、いやきっと助かる!!
だからそんな風にッ……」
織田「聞け!!!」
太宰「ッ!!」
織田「お前は云ったな、"暴力と流血の世界にいれば、生きる理由が見つかるかもしれない"と‥‥‥」
太宰「嗚呼、云った。云ったがそんな事今は……」
織田「見つからないよ」
太宰「えっ……?」
織田「自分で判っている筈だ。人を殺す側だろうと、人を救う側だろうと
お前の予測を超えるものは現れない
お前の孤独を埋めるものは何処にも無い
お前は永遠に闇の中を彷徨う」
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時