第七十七話_未来観測の異能力者 ページ40
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それと同時に芥川は織田から離れ、Aは織田の前で手を広げる
A「…………敵じゃない」
芥川「退け、貴様には関係のない事だ」
織田「A、大丈夫だ」
A「!」
Aの頭を一撫ですると彼女より前に出る
芥川「貴様の名は太宰さんから聞いている。一介の下級構成員だ」
織田「そうだ」
芥川「そして太宰さんと……其処にいる"A"の友人だと聞いた。
A「!?」
此れまで芥川から名前で呼ばれたこと等なかったAは芥川が自分の事を名前で呼んだことに驚愕する
織田「其の手の言葉は軽々しく口にしない主義だ」
芥川「太宰さんは云った僕は"百年立っても貴様には勝てぬ"と」
織田「仲間割れをしている時間はない!」
芥川「何故だ……何故太宰さんは僕をッ!!!」
芥川は羅城門で織田に攻撃するが織田は拳銃で黒外套の刃を撃ち抜く
芥川「貴様もッ!!?」
一気に距離を詰め織田は芥川の腹部を一発殴る
織田「悪いな、お前に期待している友の為にも必ず連れて帰らねばならん」
芥川は其のまま吹っ飛ばされ気絶する
織田「すまない、A。お前の相棒に乱暴なことをしてしまった」
A「………」フルフル
織田の隣まで歩いてきたAは彼の裾を握る
そしてゆっくりと「目、……覚めて……善かった」と云った
織田「!」
織田の知っているAは単語しか言葉を発しないし任務の時も最低限の会話(と云っていいのかも微妙な程)しかしない
だから自分の気持ちを伝えるための会話を発した事に織田は驚愕した
織田「ずっと心配してくれてたと太宰から聞いた。ありがとな、A」
A「………」コクン
また頭を撫でてやると今度は嬉しそうな顔をしながら抱きついてきた
まだまだぎこちないが此の短期間で確実にAは急成長している
織田「(普通に会話が出来る日も近そうだな)」
芥川を回収しにAは抱き締めるのを止め彼の元へ行く
其れを見計らったかの用に今度はジイドが織田に話かける
ジイド「予感が合ったのだ」
織田「なんの話だ?」
ジイド「この国で其の異能力者に会えるという予感だ。俺はジイド、我ら幽霊の魂を解き放つ者を探しに来た」
織田「知人の葬儀業者なら割引料金で紹介できるが?」
ジイド「必要ない。たった今見つけたからな」
織田は異能で自分が撃たれる未来を見て其れを回避すべく右へ避けようとしたがまた直ぐに予知を見る
何とその予知は回避した筈なのに前の予知と同じ自分が撃たれる未来だった
第七十八話_あの判断は正しかったのか→←第七十六話_相棒だから
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時