第六十三話＿しゅっぱい仲間 ページ25
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織田「無い物は仕方ないな」
安吾「織田作さん、それ突っ込む処ですよ」
階段を降りながら安吾がそう云った
安吾「貴方が突っ込みを疎かにするから太宰君が暴走するんです」
太宰「安吾！」
安吾「金槌で後頭部を突っ込むくらいが丁度いいんです。今日は車なのでトマトジュースを」
太宰「暫くぶりだねぇ〜、Aも安吾に会えなくて寂しがってたよ？」
A「……………」ｺｸﾝ
安吾「その暫くの間にどうしてAさんの傷が増えているんですかね？」
A「………」
太宰「いや〜、Aの此れは相棒とほんの些細な喧嘩(？)が原因でね……」
安吾「身体が完璧に治ったAさんの顔にまた傷を付けてどうするんですか」
太宰「ああ〜！お説教はなしなし！散々、首領にも云われた後なんだから。それより安吾は仕事帰りかい？」
わざとらしく話を変える太宰。そんな太宰に何云っても無駄と思ったのか安吾もそのまま流されることにした
安吾「酷い一日でした
密輸品の買い付けに手間取りましてね
八時まで粘って成果はこの骨董時計一つですよ」
安吾はバックの中を空け、その骨董時計を太宰に見せる
彼は情報員のため重要で気密性の高い情報はほとんど安吾を通して外部とやり取りされる
彼の頭の中には黄金よりも貴重なマフィアの情報が詰まっていて
拷問してでも吐かせたい敵組織は星の数いる
相当なタフさが求められる仕事なのだ
太宰「じゃあ、安吾も仕事でしゅっぱいしたってことか」
安吾「しゅっぱい？」
太宰「そう、しゅっぱい仲間だ
そういえば私達がここでこうやって飲むようになって随分経つけど
織田作の仕事の愚痴は聞いたことがない」
織田作「俺のような下級構成員の仕事内容を聞いても退屈なだけだ」
太宰「またそうやって隠す。今回はどんなことをした？」
織田「うちに上納金を納めている商店街で子供が万引きしていたのを懲らしめた
フロント企業の役員が愛人と妻に挟まれ修羅場で仲裁
後はマフィア事務所の裏手で見つかった不発弾の処理」
太宰「ねぇ！織田作！私と仕事を交換しよう！！私も不発弾の処理やりたい！！」
瞳をキラキラさせながら太宰は云った
安吾「太宰君には無理です」
織田「嗚呼、吹っ飛ぶ」
太宰「吹っ飛ぶ！！？ねぇ！聞いた！安吾！吹っ飛ぶって！！私吹っ飛ぶって！！！」
織田の言葉に更に興奮した太宰に安吾は重くため息を付く
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます！黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (
レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです！特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます！！ (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話＿彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前（？）があるんですが誤字じゃないですか？間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう！そうなんです！実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです！！二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです！！ (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆき | 作成日時：2021年1月30日 23時
