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黒の妄想 ページ10

「ねぇ、Aちゃん、ザカオ君って彼女いるらしいんだけど…何か知ってる?」


そんな相談を受けたのは練習後、帰ろうとしていた時。

ザカオの事が好きらしい他クラスの短距離走選手の子が頬を染めながら聞いてきた。

その子は可愛いと評判で、ザカオがショートカットが好きと言ったのを聞いてからか自身の長かった髪を切ってショートカットにした…という位にはザカオを好いている。


『んー、聞いた事はないかな…。でも、聞き出してみよっか?』

「良いの?ごめん、じゃあお願いします!」

『任せて!』


余談だけど、Fischer'sの男性陣はモテる。

近くにいる私から見ても顔はまあ良いし、タイプも全然違う。それに、基本女子に優しい。

中でもシルクとマサイとモトキは年がら年中女の子に呼び出し喰らうし、下駄箱にはラブレターが絶えない。

まあ、全員断ってるらしい。勿体ない。

何が凄いって全員断ってるのになお衰えぬ人気だよね。むしろもっと人気出てる。


本題。

送ってくれてるシルクにちょっと断りを入れて、ザカオに電話をする。

ワンコールで出た。


ザカオ[A部活お疲れー。]

『あんがとー。ねぇねぇザカオって彼女居る?』


聞き出すの下手くそかよ!っていうシルクは無視。

だって聞き方分かんないもん馬鹿だから。


ザカオ[、え?]

『だーかーらー、彼女…』

ザカオ[Aでしょ?]


おっとぉ?まさかの展開だ。

これは多分冗談だろうな。だったらこっちも冗談で返そ。


『あっ、そうだったねー!』

ザカオ[もー、忘れないでよ!]

『ごーめんごめん!じゃあね!』


…さて、明日あの子にどう伝えるべきか。







「Aちゃん、ザカオ君どうだった?」

『はぐらかされたけど…多分居ないよ。』

「はぐらかされたって?」

『なんか私を彼女とか言ってるけど、嘘だからね?』


それを言った途端、その子の顔色が変わった。


『え、どうしたの?』

「やっぱり、ホントだったんだ…。ザカオ君がAちゃんの事好きって…。」


いやいやいやいや!私なんかをザカオが好きな訳ないでしょ!
第一、私ポニテだよ?ショートカットじゃないよ!?

なんて的外れな慰めをする事数分。

それもどうやら逆効果らしく、さらに泣いてしまった。


そこに、ザカオからメール。


ザカオ昨日の、ホントだから。


『…はぁ?』


取り敢えず、面倒な予感は察した。

高校生選手にもファンは居る→←紫の過保護



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レイ(プロフ) - こーゆーのまじで好きです…。やばい。みんなのヤンデレほんとに好き…最高でした…!!!もしも続きがあれば楽しみにしてます!別作も頑張ってください!応援してます! (2020年4月11日 18時) (レス) id: 9045735352 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - どんどん怖くなってゆく、、、、、まぁ好きな人に殺されるなら本望かな? (2018年10月27日 17時) (レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
Kako(プロフ) - 狂気の歯車は止まらないってわけですね…。 (2018年10月25日 18時) (レス) id: d79f67c83a (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - りょうさん» 最後までご閲覧頂きありがとうございました!ラストとの落差すごいなって自分でも思ってたんですけど、楽しんで頂き何よりです! (2018年10月13日 17時) (レス) id: fe0d9e5760 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 完結おめでとうございますー!もう、ヤンデレ具合が最高でした!ラストはちょっとドキドキして...とにかく面白かったです!これからも頑張ってください! (2018年10月13日 11時) (レス) id: 60a3c2e8e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊達。 | 作成日時:2018年9月16日 14時

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