気付いたら生命線超短くなってんだけど。何で？

［続き］ ページ28

『ザカオー！モトキー！ちょっと借り物になって！』

ザカオ「良いよー。」

モトキ「どういう事？良いよ。」


2人を連れて、次は白組。


『ンダホー！ぺけー！ダーマー！借り物なってー！』

ンダホ「はーい。」

ぺけ「良いけど…？」

ダーマ「へいへい。」


皆物分り良くて助かるね。

次はリーダー組がいる紅組。


『シルクー！マサイー！借り物なってー！あ、強制だから！』

シルク「頼んだ意味ねーな？」

マサイ「分かったー。」


これで7人全員。

皆を連れてゴールテープ前の委員にお題をクリアした旨を伝える。

OKをもらったから、8人でゴールテープを切る。

そうそう、やっぱりこの8人じゃないとね。


「1位おめでとうございますAさん！それでは、借り物の内容を高らかに、どうぞ！」


マイクを持った委員にインタビューをされるのもうちの学校独特のもの。

そのマイクの前。


『大好きな人、です！1人は選べないので複数可に甘えちゃいました。』


そして、マイクを貰って、皆に向き直る。


『いつもこんな私に付き合ってくれてありがとう！皆大好きだよ！！』


これ、傍から見ればとんでもない浮気性なのではないか。

でも良いや。

私が皆の事大好きなのは変わりないのだから。

委員にマイクを返した所で、ちょっと遠くにいた皆が近くに来てるのに気付いた。


『え、皆？』

シルク「…俺らは愛してんだよAのバーカー！」

『ちょ、その言い方は…ってわあぁ！？』


シルクからのバカ呼ばわりに反論しようとしたその時。

一斉に皆からハグを受け、立っているのがやっととなった。

いくら部活で鍛えているとは言え、大の男が7人も1度に来ては私もキツい。

寧ろ倒れなかったのを褒めて欲しい位だ。


『あ、皆、離れ…ココ！学校！』


そんな言葉すら聞き入れて貰えず、結局離してもらえたのは全員がゴールしてからだった。

青組に戻って、先輩やらクラスメイトに散々冷やかされたのは言うまでもない。


体育祭の結果は最下位の3位だったけど、普段言えない事言えたし、まあ満足かな。

ただ、学校の分で足りなかったからって今、私の家でくつろぐついでにひっつくのはやめて頂きたい。

…悪くは無いんだけどね？

文化祭→←体育祭

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す