普段通りの昼。 ページ2
4時間目の授業終了を告げるチャイムと共に、私はザカオとモトキと一緒に教室を飛び出す。
目的地なんて決まっている。
階段を三段飛ばしで駆け上がり、ちょっと重い扉を押し開けてもはや指定席の化した角に座る。
ザカオ「ちょ、速い…。」
モトキ「もー、また三段飛ばししたでしょー!駄目ってダーマに何回も言われてんのに…。」
『いやー、癖は抜けないもんだね!』
決め顔をして言い放てば、溜息をつかれる。
それから暫くしない内に、全員が集まった。
モトキ「ねー聞いてよダーマ!Aったらまた階段三段飛ばしで上がってったんだよ!?」
『あー!ちょっとモトキ!』
ダーマ「何回も駄目だって言ったろ?怪我したら大変だし…。」
『うぅ…。』
ぺけ「今回はAが悪いよねー。」
そんなこんなで和やか(?)にご飯を食べる。
皆私と同じようにお弁当持参…だけど、ぺけはちっちゃいし、ンダホは大きいのに+で購買で何かしら買ってるし。
え、私?私は二段弁当ですよ?陸上部は体力の消耗激しいんです。
シルク「お、Aのオムレツ美味そー。」
『シルクん家の肉団子と交換だからね?』
シルク「乗った!」
ダーマ「JKかよ。」
『私はJKだよ!』
え、私そんなに女子力無いように見える??
一応弁当作ってるしハンカチティッシュ持ってるしあ、これは普通か。
まあ、確かにリップとか櫛とかハンドクリームとか持ってないけどさ。
『うー…。』
モトキ「あれ、A。唇カサついてない?」
『えー、そう?』
モトキ「うん。ちょっとごめんね?」
モトキの指が私の唇に伸びた。
ささくれ1つ無い指が私の唇をなぞる。
『!?!?!?』
モトキ「やっばりカサついてる。」
何してやがるのかなモトキ君??
恋愛経験など無いに等しい私には辛い。
しかもモトキって可愛い顔してるって言われるけど近くで見ると意外とイケメ…
ハッ、私ったら何考えてた!?
モトキ「これ貸すよー。」
『いや、それモトキのでしょ?』
モトキ「そうだけど?」
いや、何考えてるの?まず制服からリップ出てくる時点で可笑しいよ!んで、なにさり気なく使わせようとしてくんの?馬鹿?
モトキ「…あ。何、意識した?」
『し、しししてないですよなにいってるのかなー!?』
モトキ「じゃあ、選ばせてあげる。さっきみたいに俺が指で塗ってあげるか、自分で俺の使うか。」
『…前者で。』
…取り敢えず、空気な皆が殺気放ってて怖い。
216人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヤンデレ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ(プロフ) - こーゆーのまじで好きです…。やばい。みんなのヤンデレほんとに好き…最高でした…!!!もしも続きがあれば楽しみにしてます!別作も頑張ってください!応援してます! (2020年4月11日 18時) (レス) id: 9045735352 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - どんどん怖くなってゆく、、、、、まぁ好きな人に殺されるなら本望かな? (2018年10月27日 17時) (レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
Kako(プロフ) - 狂気の歯車は止まらないってわけですね…。 (2018年10月25日 18時) (レス) id: d79f67c83a (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - りょうさん» 最後までご閲覧頂きありがとうございました!ラストとの落差すごいなって自分でも思ってたんですけど、楽しんで頂き何よりです! (2018年10月13日 17時) (レス) id: fe0d9e5760 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 完結おめでとうございますー!もう、ヤンデレ具合が最高でした!ラストはちょっとドキドキして...とにかく面白かったです!これからも頑張ってください! (2018年10月13日 11時) (レス) id: 60a3c2e8e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伊達。 | 作成日時:2018年9月16日 14時