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*松田side
こんな傷、大した事ないってのに、会えば毎回、口酸っぱく言ってくる。
世話好きな女…それがAの印象で。
『ねぇ松田くん』
松「んあ?」
食べた食器を下げようと立ち上がれば、またソイツに捕まった。今度は何かと思えば……
『もっとさぁ綺麗に食べられないの?ご飯粒残ってるよ?』
見るからに育ちが良くて…なんか鼻につく。
松「…たくっ、めんどくせぇなぁッ!!いいだろこんぐらいッ」
『良くないっ!!お米作ってる人に失礼!!はいッやり直しっ綺麗に食べてっ?』
松「お前は俺の母ちゃんかよッ」
そんなの無視して部屋に戻ろうとしたが、
『降谷くんなんていつも丁寧に食べてくれるよ?お魚の時だって綺麗に骨だけ残すし…って聞いてる?』
そいつの名前を出されると…余計気に触る。
松「分かった分かったッ!!…食べりゃいいんだろ?」
『あ、うん』
反論してた俺が急にすんなり受け入れるもんだから少し驚いてるようで。
早く自分の仕事に戻りゃいいのに、嬉しそうに俺の顔を覗いてくる。
辞めろって…調子狂うだろ。とは言えず。
『次から綺麗に食べてよ?ね?』
松「へいへい」
伊「まるで母親と反抗期の息子だな」
諸「だねっ」
周りにそうやって笑われるのも気に入らなかった。
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初子(プロフ) - お久しぶりです!面白いので続きがとても気になっています! (2022年6月6日 22時) (レス) id: edceae0036 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2022年5月22日 19時