【HQ】ゴミ溜め四人衆、見参。【稲荷崎】

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「桃鉄やろうぜ」

「やる」

「やります」


先着四名なので、言い出しっぺの泉川と、リモコンに飛びついた双子と、ス…と静かにリモコンを掴んだ角名がプレイヤーになった。

あとは見学。


「3年か10年」

「3年」


双子の家にはWiiがないらしく、なんだかソワソワしながらリモコンを持っている。


「ウイイレある？」

「無い」

「今ヤタロー・アキヤマ(秋山彌太郎・二年)が先生に交渉しとる」


この秋山彌太郎という野球部の二年生は、58期が居なくなった途端「オレが寮のボス」みたいな顔になっていつも三途でウイイレをやっている男だ。

話し声が異常にデカいし笑い声もうるさいが言うほど嫌な先輩ではないし、この寮にWiiやPS3があるのも去年のこの人のゴリ押し…活躍のおかげらしい。

まあほぼずっと秋山さんが使ってるけど。

で、懲りずにまた新しいソフトを入れようとしているらしい。

完全に”俺の城”にしようとしてるなこれは。



「青森か〜遠いな」

「関係ない。最初は全員ぶっ飛ぶから」

「えマジで？それ強制？」

「日和んな」



一番豪快な角名の一声で初っ端から全員ぶっ飛びが決定した。


最初に角名が苫小牧という比較的良位置に飛ばされ、続いて宮侑がさいたまに飛ばされる。

全員で爆笑した。



「クッッッッソ」

「近」

「無駄にしたな」



鼻で笑いながらぶっ飛んだ片割れの行き先は新潟。


「お前それいっちゃんオモロないで」

「うっさいわ！俺のせいやない」



で、最後に泉川である。

コイツがマア正解を叩き出すわけだ。





「エ待ってヘリ下向いたんやけど。待って待って待って」

「いいぞ！」

「行け行け行け」





この3年ゲームは最初のこれがクライマックスみたいなところがあるので、総立ちになってそれを見届けた。






結果は。






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