よし、番外編へ行こう。と思った今日この頃。【文スト】 参。

何も見てない・アニヲタ様リクエスト ページ33

本編でほとんど関わりねぇなって思ったんでどうするか迷った挙句IF世界にしました。
本編ジャナイヨ。


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現在はマフィアである立原君と一番最初に出会ったのは、慥か黒の時代の時だ。あとはゲーセン行って彼のお金をひたすらに消費させていたことしか覚えていない(クズ)。

ただ、あの時公務員と言っていたのは少しだけ覚えている。あの時はまだ安吾さんがマフィアを辞めていなかったので、安吾さんの代わりとなる彼はマフィアに入っていなかった。まあ公務員を辞めた訳じゃなくて、その仕事の一環であそこに入るということなんだろうけど。


長々と口上を述べたけれど、要するに私が言いたいのはあの頃の立原君は可愛かったということだ。



『たち、たちはらくん』



ろくに体が動かない。いやぁ、あの、腰が抜けた。

立原君は「大丈夫か？」と云って私の頭をぽんぽんと撫でてくれた。わ、わぁ〜ありがとうね立原君……君のほっぺたにべったり付いた返り血がなければもっとカッコよかったな……。表情筋引き攣ってないだろうか大丈夫だろうか。


あぁ、これか、と云って立原君が頬を軽く拭った。性癖ドストライク(ストライクゾーンは大体半径百メートルぐらい)だ。鼻に絆創膏貼って頬に血が付いてるってカッコいいかよカッコいいよ(激しく混乱中)。



『君、こそ。怪我は』

「俺は大丈夫だ。……それより」



立原君が私の顔をゆっくりと覗き込んだ。





「何も見てないよな」





──立原君が、相手が振りかぶって来たナイフを触れもせずに刺し返していた。そこにたまたま(本当の本当にたまたまなのだ、ちくしょうこんなことなら太宰さんの入水止めに行ってりゃ良かった)、私が居合わせてしまった。

彼からしたらヤバいなんでもんじゃないだろう。異能力はないという触れ込みでポートマフィアにいるってのに、それを元ポートマフィアの人間に見られたっていうのだから。


ぶんぶんと首を振った。ったりめぇだろ、大丈夫ですよ立原君私は何も見ていませんよ！！(必死)

立原君は嬉しそうに「そか」と言って私の頭をもう一度撫でた。その傍らでは彼のことを襲撃してきた人が血だまりを作って倒れている。その人のことが見えないように、立原君は私の前に立ち塞がった。




「さっさと行こうぜ」




私は引き攣った顔で頷いた。


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多分後日無理矢理猟犬に入れられるとかそんなことが発生すると思う。立原君は条野さんに正座させられると思う。

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