続き・とあるアニメーター様リクエスト ページ47
「……ちくしょう、何であんな場所に魔人が」
中也はぎりっと奥歯を鳴らしながら小さく呻いた。
想定外だ。凪が此処に居たことも想定外、凪があれ程照れたのも想定外、自分が──自分がこれ程苛ついているのもまた、想定外。
前髪をかき上げ後ろを見ると、ついてきていた凪が怯えるように目を逸らした。
それを見ると罪悪感が生じるのは、前に凪を襲おうとした時からだ。
本当はもっと前から──彼女に好意を抱いた時からかもしれないが。
「……ンな怯えんな。別に怒っちゃいねェよ」
『その顔で云われても全く説得力無いんですけど』
「あ?」
思わず出た声に自分で後悔した。凪がひい、と声を出して少しだけ後ずさった。
中也はもやもやとした感情に名前をつけずに、つけられずに、心の中で悪態を吐くだけにした。
俺だって。
その言葉が口の外へ出ようとする度に、自分が誰かに劣等感を抱いていることに気づいて、嫌になる。
誰かなんて。
判り切っているが。
「……チィ! 凪、来い!」
だから嫌いなんだ。
魔人はアイツに何処か似ている。だから嫌いだ。アイツが嫌いなのは元々の相性だ。
そして自分よりも、彼女の近くに居ることも、また似ている。
「奢ってやる」
『えっマジすか』
そんな嫌悪感が沸き上がる。そんな感情が沸き上がる自分に嫌気が差す。
だからだ。
『ありがとう御座いまーす!!』
それを何もかも許してくれるような笑顔の彼女を。
どうしても、何物に代えても。守り抜きたい。
_________
何か多分違う。
酒を浴びて・夜凪由姫→←りんごの味は・とあるアニメーター様リクエスト
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とあるアニメーター - マジですか!!!ありがとうございます!お願いします! (2020年1月21日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» へえーいいですねえ!やらせて頂きますとも、何かかなり滅茶苦茶な展開になりそうですが……(笑)。 (2020年1月21日 18時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - そうですか!良かったです!リクエストで、そうだ、番外編作っちゃおう!と思った今日この頃の第3段を記念して…。みたいな感じで、今日この頃シリーズで出てきた文ストキャラ達をたくさん出してほしいです!こちらも長めになって良いので、よろしければお願いします! (2020年1月21日 18時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» ええ勿論!ちょっと遅くなるかもしれませんが番外編もとうとう三!……ひええマジかあ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - この番外編、続編行きますか? 続編作って頂けたら、またリクエストしたいです。 (2020年1月20日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作成日時:2019年7月6日 21時