海賊と銀狼と町医者と・揚げ鳥様リクエスト ページ19
『……ガチで、此れは無い』
私は真顔で、麦わら帽子を被っている髑髏マークの旗を掲げている船の上で、唖然としたその乗組員達に見られて、そう云った。
同じく唖然としている社長と元首領を見乍ら。
「え……何、何々!? 敵襲!?」『いやちょ』「ギャー!! 何もない処から人が出たぞー! ひいいい!!」「凪君一体此れは」「ああーー!! あん時のおっさんじゃねェか!」「あの時の……!」「何だ何だ! 誰だお前ら!?」『いやあのですね』「ッ、room……!」『イヤーッ流石に待ってローさん!』「トラ男、ちょっと待て!何か此奴ら面白そうだ!」「凪君エリスちゃんが居ないよ如何しよう!」『煩いです!』「フ……お嬢さん、お名前は?」「お嬢さんパン」「コラァァ!!」
此れらの会話は総て十秒以内に行われた物である。
……何 だ 此 れ 。
「ふう……」
『はあ……』
私達は取り敢えず落ち着く事にした。
『はい、先ず云わせてもらいますと、私達は敵ではありません』
「凪君先ず此れが如何云う事なのか『御免なさいちょっと黙って貰えます?』アッハイ」
「……いきなり船のど真ん中に現れた人を信じろ、というの?」
私は氷点下の視線を森さんに向ける。するとロビンさんが私達に疑いの眼差しを向けてきた、反論の余地なんて一ミリもないね。
『ええ、まあ……そういう事に、なります』
「信用してもいいと思うぜ」
私が一瞬俯くと、低く良く通る声が聞こえた。
『ゾロ、さん』
「俺はシャボンディ諸島に来る少し前、……ああ、二回目の話だ。その時此奴らに逢った」
此奴ら、の処でゾロが私と社長を見る。その代わり森さんにはめっちゃ怖い視線を向けていた。
森さんが私と社長を凝視する。私達はそっと目を逸らした。
「その時点で俺よりこの……何だったか」
「福沢だ」
「此奴は結局俺より強かった」
「え……ゾロが負けたの!?」
「ぶはッ! マジかおっさん、ナイスだぜ! あっははははは!!」
結局名前で呼ばないのね。つかサンジ笑い過ぎじゃね?
『とにかく……信じてもらえないでしょうか』
私が問うと、皆の雰囲気が変わる。信じたいけど、でも……と云う雰囲気。
すると、いきなり私の前に腕が伸びて──、
「お前ら面白そうだ! なあ、仲間になろうぜ!」
私は笑ってルフィの手を掴んだ。そのまま人体ではありえない方向に捻る。
『丁重に、お断りさせて頂きます』
(((全く丁重じゃない)))
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とあるアニメーター - マジですか!!!ありがとうございます!お願いします! (2020年1月21日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» へえーいいですねえ!やらせて頂きますとも、何かかなり滅茶苦茶な展開になりそうですが……(笑)。 (2020年1月21日 18時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - そうですか!良かったです!リクエストで、そうだ、番外編作っちゃおう!と思った今日この頃の第3段を記念して…。みたいな感じで、今日この頃シリーズで出てきた文ストキャラ達をたくさん出してほしいです!こちらも長めになって良いので、よろしければお願いします! (2020年1月21日 18時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» ええ勿論!ちょっと遅くなるかもしれませんが番外編もとうとう三!……ひええマジかあ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - この番外編、続編行きますか? 続編作って頂けたら、またリクエストしたいです。 (2020年1月20日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作成日時:2019年7月6日 21時