【ハイキュー】もう無理です。

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*







"使えない。"
そう言った彼らの視線は明らかにこちらを向いていて。





私がいるって分かってて、'敢えて'私に向けて言ったものだった。
その顔は、言わずもがな、ニヤついている。









『あ……』









笑え、笑え。
いつもみたいに、言い返せ。









『……う、うるさいなあっ！ごめんなさいね使えなくて〜〜』







「うわ〜可愛くねえ〜〜っ！」







「どうなってんだマネージャーっ！」









よかった、できた。
あの2人は、きっと何も気づいてない。





だからさ、









「………っ」









そんな顔しないでよ、金田一。





何か言いたそうな金田一を見ないふりをして、逃げるように部室に入った。
テーピングも補充しないといけないし。









「A〜〜、明日寝坊しないでよ〜？」







「3年マネが遅刻、なんて他校に示しつかねえべ」









部室でクールダウンをしていた及川と岩泉に声をかけられる。
いつでも仲いいよね、ほんと。









『しません〜！それに私が寝坊したらみんな困るでしょ〜？？』







「ごんちゃんいるから別にいいよっ？」









＿＿＿カシャン









「まあ、そうだな」









＿＿＿パリン









何かが割れて、壊れる音がした。









『………そっか』









ああ、きっと、私の心だ。

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