【ハイキュー】もう無理です。

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及川side







｢よーし、今日の練習終わり！片付けしっかりしろよー｣







｢｢あざっした！！｣｣









今日も何もなく、1日が終わる。
あれから、Aから壁を作られたあの日から、おれ達は何も出来ていない。




もしまた拒絶されたら？傷つけたら？
きっともう、元の関係には戻れない。
こんなことを言える立場じゃないのは分かってる。それでも、Aともう一度、バレーがしたい。









｢及川｣







『！…岩ちゃん、マッツン、マッキー』







｢明日、行こうぜ｣







『！！』









どこに、とは言われなくても分かった。
おれだけじゃない、みんな同じ気持ちだったんだ。
3人の強い視線から、それを感じとる。








『でも、話してくれるかな…』







｢話してくれるまで、行くしかない｣







｢この前の１回で諦めてられねえよ｣







｢あいつに戻ってきて欲しいのはおれ達だけじゃないからな｣









そうだ。
Aはおれ達だけじゃなくて、後輩からも慕われていたから。
あいつらのためにも、おれ達がビビっていられない。







『Aに、ちゃんと伝えよう』









そう、決意した時。









｢Aさん……！？｣









きみの、名前が聞こえたんだ。

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