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*
「Aー!ちょっと手伝ってくれない?」
『うん、今行く』
時刻11:40。
お母さんに呼ばれて、昼食の準備を手伝う。
本当だったら、今頃は合宿のお昼を作っていたはず。
なんて、もうどうしようもないことを考えて、ため息をつく。
なんだ、あんなやめ方したくせに未練タラタラじゃないか。
「そういえば、さっきから携帯鳴ってるわよ」
『あー、うん。そうだね』
両親には、あの日の後も何があったか言っていない。
ここでスマホを確認しないのも不思議に思われる気がして、一応開いてみる。
"Aちゃん、何かあったの?いなくてびっくりした"
『潔子ちゃん…』
潔子ちゃんとは、初めて烏野と練習試合をした日に知り合った。
美人で優しくて、頼り甲斐があって。
烏野の選手にも、必要とされてる感じだったな。
"ごめんね、ちょっといろいろあって。潔子ちゃんに会いたかった〜!"
そう返信して、またスマホを閉じた。
するとすぐに、
___ピロン
"私も会いたかった"
"青城の人たち、いつもと全然違ったけど、関係してる?"
"無理しないでね"
『…なにしてんの、あいつら』
いくらマネージャーでも、他校に気づかれるのはよっぽどだ。
"いつもと違う"って、どういうことだろう。
私がいなくて調子がよかった?それとも、その逆?
なんであれ、顕著に態度に表れることは珍しい。
だから、その理由が後者だったら。
嬉しい、けど試合はしっかりしてほしい。
そんな複雑な感情が心を支配する。
『…はは、私もどうしたいんだろ』
「?どうしたのA」
『あ、ううん。何でもないよ』
2日後には、普通に学校も始まる。
幸いにも、同じクラスにあいつらはいない。
それでも、もし廊下とかですれ違ったら。
また何か言われたら。私はどうしたらいいのだろう。
どうしようもない不安が募っていく。
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にも - ずっとずっと楽しみに待ってます (2020年8月12日 13時) (レス) id: 61ca4dce83 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるしーの。(プロフ) - おれんぴーさん» そうだったんですね…。私がそのような経験をしなかったので、少々強引な展開かもしれないです…。ですが、暖かく見守っていただけると幸いです。これからもよろしくお願い致します。 (2020年5月27日 12時) (レス) id: 58b9a3f90b (このIDを非表示/違反報告)
ぷるしーの。(プロフ) - 香奈さん» 暖かいお言葉ありがとうございます!恋愛編もよろしくお願い致します! (2020年5月27日 11時) (レス) id: 58b9a3f90b (このIDを非表示/違反報告)
ぷるしーの。(プロフ) - ナシロさん» ありがとうございます!!完全な新章となる続編ですが、よろしくお願い致します! (2020年5月27日 11時) (レス) id: 58b9a3f90b (このIDを非表示/違反報告)
ぷるしーの。(プロフ) - ???さん» コメントありがとうございます。確かにそのような経験をした方には都合がいい展開かもしれないです。ですが、そこは夢小説のご愛嬌と暖かく見守っていただけると幸いです。これからもよろしくお願い致します。 (2020年5月27日 11時) (レス) id: 58b9a3f90b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷるしーの。 | 作成日時:2020年1月22日 2時