衣更先輩に〇〇したい！【衣更真緒】 (ページ15)

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衣更先輩の人生に関わりたい！ページ15

『･･･真緒先輩はいないんですか、好きな人。』

衣｢いない。今は勉強とか部活とかアイドルとしての活動で忙しいから、あまりそういうのは考えたことないな。｣

『真緒先輩らしい回答ですね。･･･とりあえず、外に出ましょうか。』

衣｢おう。｣

廊下に出ると、教室と同じようにオレンジ色に染まっていた。

衣更先輩の方を見ると、真っ直ぐ前を見つめていた。

(真緒先輩の言ってたこと、きっと嘘じゃないんだろうな。しかも生徒会の一員だし、私が想像してるよりも忙しいんだよね。)

私が衣更先輩の人生に入る隙があるのか。

答えはNoだろう。

彼女でもないただの友達の私なんかが、衣更先輩の人生の中でどれぐらい関われるのだろうか。

きっと100%のうち、1%にも満たないだろう。

(もし彼女になれたら、1%くらい関われることになるのかな。)

衣｢おーい、なにボーッとしてんだ。｣

『痛っ！ちょっとデコピンしないでください。酷いですよ！』

衣｢ボーッとしてるAが悪い。｣

『ボーッとしてないです。考え事してただけです！』

衣｢ボーッとしてるのと同じもんだろ。｣

『な！』

考えてみると、今は今で結構楽しい。

今は彼女になんてなれなくても、衣更先輩の人生に少しでも関われるだけで嬉しい。

だからもう少しだけ、この関係でいるのも悪くない気がする。