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遠いあなたへ 2 ページ2

そのまま連れて行かれたのは、人里離れたところにある少し大きな屋敷。




貴「つまり…アリアさんが、オレが今日あそこを通りかかるのを予知していたから
迎えに来てくれたんですね。」




γ「そういうことだ。
夜の炎が使えないことも、ボスは知っている。
だから今日は遠慮なく甘えていけ。」




車を降りてγさんの説明を聞きながら
オレは背中に抱きついてくる野猿と
前から抱きついてくるブルーベルを落ちないように支える。




ブル「うふふ、A〜。」



野猿「ねえねえ、グルグル回ってくれよ!
ねえってば〜!!」




優しくオレを抱きしめるブルーベルと、背中でバタバタ暴れる野猿の重さに苦笑いをしていると…不意に体が軽くなる。




桔梗「ブルーベル、いけませんよ。
Aは旅で疲れているのですから。」



ザクロ「おい、ボウズ。
俺が遊んでやるからワガママ言うんじゃねえよ。」





そう言って2人がチビ達を引き取ってくれ、オレはγさんに屋敷を案内される。





γ「…散々心配させやがって。

未来で俺たちがどんだけ悲しんだのか、記憶を見せてやりてーぜ。」




少し怒ったような口調でそう話して前を歩くγさんに、オレは頭をかく素振りをしながら反省する。




貴「…あの時は勝手におしゃぶりを奪ってごめんなさい。」




そんなオレの様子をチラリと振り返りながら、γさんが少し笑うのが見えた。



γ「いや…責めたみたいになって悪い。
恩人様に説教したいわけじゃねーんだ。

むしろ、俺も姫も感謝してるぜ。
…ありがとな。」



γさんにそう言われて…オレは少し強張っていた表情をホッと綻ばせた。





貴「いえ…ところで、今これはどこに向かっているんです?」



γ「決まってる、ボスのところだ。
姫の母…現大空のアルコバレーノ アリアのもとへな。」



貴「…そこに…ユニちゃんもいますか?」



γ「ああ。
姫はずっとアンタを待ってたぜ。
…Aさんは私の友達だから…ってな。」





γさんにそう言われて、オレの胸の中に嬉しさがこみ上げる。




貴(ユニちゃんが…オレを…)




思わずにやけてしまう顔を押さえていると、不意にγさんが立ち止まった。




他の部屋より少し大きな扉の前に立ち、ノックをしてから声を上げる。




γ「ボス…連れてきたぜ。」



アリア「…入りなさい。」




透き通るようなその声に促されて、γさんが扉を開く。






そしてオレは…ゆっくりと部屋の中へと足を進めた。

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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