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数分すると、中也さんは戻って来た。手には珈琲とココアを持って。
そして、ココアでよかったか?、とココアを差し出した。
「はい、有難う御座います。お金後で返しますね。」
「これぐらい奢られとけ。彼女に金せびる彼氏が居るか。」
「いっけめーん。ですね。」
「新年だからテンション可笑しいのか?」
「大丈夫ですよ。至って正常です。」
「ならいいけどよ。あ、そうだ。お年玉やるよ。」
そう云って中也さんはまぁまぁ分厚い封筒を取り出した。
色々ツッコミたいと思う私は至って普通です。
「否、大丈夫ですよ。お年玉ぐらい。」
「やる。そんなに入ってねェが、これで欲しいモン買えよ。」
「そんなに入ってないって、絶対嘘ですよね。まぁまぁ分厚いですよ?」
「十万。」
「そんなに要りません。特に欲しい物とかも有りませんし。」
「他に比べたら少ない方だ。首領と姐さんなんか、五十万用意してたぞ。」
え、何でそんなに用意するんですか。お年玉ですよ?多くて三万ぐらいでよくないですか?
私だってそれなりに稼いでるんですから、別にそんなに多くなくていいんですよ?
第一、五十万って…。二人足したら百万ですよ?どんだけ金持ってるんですか。
「私其処迄お金に困ってないので大丈夫です。」
「餓鬼なんだから、これぐらい貰っとけ。其の方が此方も嬉しいんだよ。」
「いやいや、十万でこれぐらいとか何れ丈金銭感覚ズレてるんですか。というか嬉しいってなんですか、嬉しいって。」
今思えば、彼氏にお年玉貰うってなんなんでしょうね?然も十万も。
こういう処で感じる歳の差……。
「歳の差を感じます。」
「当たり前だろ?七つ離れてんだから。」
「あー………まぁ、そうですね。」
「兎に角だ。貰っとけ、有って困るモンじゃねェんだから。」
中也さんは封筒を私に押し付けた。
私は貰わざるを得なくなってしまった。
何だか、私許り色々貰っている気がする。
「…有難う御座います。」
「嫌だったか?それとももっと欲しかったか?」
「そういう訳では無くてですね、私許り中也さんに貰っているなと思いまして。」
「俺だって手前には色々貰ってるよ。」
初めてとかな、と囁くものだから、冬なのに私の顔は火照った。
確信犯だとも判るぐらい、中也さんは口角を上げて嗤った。
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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかドエスになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの、すみません。この次の小説にパスワードが着いていて、書かれてある通りに打ったり、コメントでみたパスワードを書いたんですけど、開けなくて。どうしたらいいですか? (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです!ありがとうございます! (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2016年12月29日 14時