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『友人の名前ちゃんと3人でLINEとかはずっとしてたけど、実際に会うのはこの前のお菓子作り以来だね〜！今日はいつものNPOの訪問の日？』
「そうなの〜！午後からいつもの所でやるんだけど、午前中にお兄ちゃんの洗濯物受け取っておこうと思って。お兄ちゃん、中々お家に帰って来ないから…。」
「あははは……悪いな、涼香。」
「自覚してるならちゃんと帰ってきてください。」
「………はい。」
妹、強し。
いくら屈強な喜多見でも妹の涼香の前では頭が上がらないらしい。
そんなことより、と涼香が作ってきてくれたクッキーをAに差し出す。以前LINEで最近クッキー作りにハマっていると話していた涼香。
もし持って行けたら、と涼香からリクエストをねだられていたので"チョコクッキー"を作ってきてほしいと頼んでいた。勿論箱の中には美味しそうなプレーンと、チョコのクッキーが入っている。
1つそれをつまんで口に運んで、噛じる。サクッとした心地よい音と噛むとじわじわと出てくるチョコの甘さにバターの香りが口の中に広がっていく。
『んん〜っ！やっぱ涼香ちゃんが作るお菓子が1番美味しい〜！』
「Aちゃんに食べて欲しくて張り切って作ってきちゃった笑！」
「すっごく美味しいです、コレ！」
「う〜〜ん、フツウにうめぇ〜！」
「フツウに、じゃなくてと・て・も、美味しいです。」
ちょっとおかしな元一の感想にすかさず冬木がツッコミをいれる。それぞれが涼香の作ったクッキーを味わいながら話に花を咲かせていると、入口から音羽が入ってきた。
「あっ、音羽先生だ。」
「おはようございまーす。」
「……どうも。」
一瞥するとこちらに寄ることも無くそのまま応接用のソファーへと進んでいく。
涼香のクッキーに目もくれずにソファーに座る音羽を見た比奈が「相変わらずすぎる…」と零した。
恋人関係に発展してから音羽ともLINEする頻度が増えた。
朝の挨拶、夜中のおやすみの連絡、時間が合えば少しだけ通話をすることもある。普段はこうやって仕事でも顔を合わせられるし、2人きりになればそれなりに恋人らしいこともしているから順調に仲を深められている、と思う。
別に音羽が立場上そっけない素振りをみせたところで気持ち的には満たされている訳だから、これが普通なんだと思う。Aもそうするべきだと考えているし、きっと音羽もそう思っているはず。
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HATHUTA(プロフ) - コメント失礼します！シリーズの中でこのシリーズが1番好きです！Sっ気あってツンデレ強な音羽先生がたまらねぇです（笑）まさに見たかった音羽先生！って感じです、ありがとうございます。 (2023年5月5日 6時) (
レス) @page19 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
桜奈(プロフ) - あっ！そうでしたかすいませんまたその時にリクエストします！ (2021年9月10日 17時) (レス) id: d4cad16a17 (このIDを非表示/違反報告)
mado(プロフ) - 桜奈さん» コメントありがとうございます。そのように言っていただけて大変嬉しいです。申し訳ないのですが必読にも書いてありますように今の所リクエストを受け付けておりません。いずれ改めて募集するかと思うので、是非その時によろしくお願い致します‥‥！ (2021年9月10日 16時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
桜奈(プロフ) - もうmadoさんの作品にどハマりまくりてます！音羽先生のデレデレがこう心に「ぐぉっ！」ってくるんです！語彙力ないですが楽しく見ています！リクエストなのですが喜多見先生と街中で歩いているところを見た音羽先生の嫉妬劇みたいです！ (2021年9月10日 8時) (レス) id: d4cad16a17 (このIDを非表示/違反報告)
mado(プロフ) - aさん» コメントありがとうございます！語彙力失う程に楽しんでいただけて何よりです^^1番と言われて大変恐縮ですが、期待を裏切らないようにお話頑張りますので更新したらまた是非読んでやってくださいね。 (2021年9月7日 19時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mado | 作成日時：2021年8月18日 21時
