七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】

闇落ち　 ページ36

.
Aside





『はぁ…』




私はある建物の屋上にいた。

ある建物といっても何の建物かはわからないけど。

無我夢中で逃げて、辿り着いたのがここだ。



にしても…



『あーー…』



あのとき"Hide"使えば、どうにかなったかもしれないのに…



『あーー…』



もうさすがに、戻れない…か。







やっぱりこうなった以上、盤星教を壊滅させるしか…





…



たぶんもうこの時点で私はヤケになっていた。




"Serch"で盤星教の拠点を見つけては、


そこから関連する拠点、


さらに関連する拠点を洗い出し、



そして、その支配者の首を次々に斬っていった。

もちろん、ただの信者たちには"Forget"もかけて。





…ただし、"Hide"は使わずに。


使っちゃうと完全犯罪になっちゃうからね。




…最後には、みんなに見つけて欲しいし。







頭がおかしくなりそう…って思ってたけど、意外とそんなことなかった。


むしろ、何も思わない。


こういうのが呪詛師の思考なんだろうか。



私自身がこんなにも闇落ちするとはね…


『ハハッ』と渇いた笑いが漏れた。




…






…



そして…最後。


私の把握しうる限り、これで最後の拠点。






事が終わった後、私はまたその屋上に上がり、その淵に座って足を投げ出した。



これで…あとは"待つ"だけ。



.

見つけた　夏油side→←全力で探し出す　五条side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す