七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】

宗教が先かよ ページ21

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Aside





私はまた閉じてしまったモヤをもう一度斬り、その間からするりと入り込んだ。


そこの湖の上には５つ水の球体のようなものがあり、その中には…


『っ！！！』


子どもたちが横たわっていた。

4人の子どもたち。

球体のうち1つだけが誰もいなかった。



…これが生贄の保管庫のような場所ってこと？




私はすぐに水の球体を斬り、子どもたちを支え、運んだ。
 
みんなげっそりしていて、生気を吸われているようだったが、死んではいなかった。
 


『…はー…よかった…』



そして、その子らに"Heal"を施したとき、祠の辺りから徐々に変な生き物が形成されだした。


 
これがこの件の呪霊か…




この呪霊のせいで例の宗教が生まれたのか。

あるいは、

例の宗教のせいでこの呪霊が生まれたのか。



それは、わからないが…



『やっぱりか…』



やっぱり、3級よりは確実に上の呪霊だ。

だって、小さいとはいえ、領域のような空間を作っているのだから。



『…はぁ、どうしよう』



とりあえずと思って、子どもたちに"Protect"をかけたとき、衝撃的なことに気がついた。



その湖の底。

子どもの人骨がおそらく5人分…



今年の4人の子どもたちはまだ生きている。

だから、その人骨は去年の…ってこと。


つまり…この呪霊が生まれたのは去年か一昨年頃だ。




ということは…




『…ﾁｯ、宗教が先かよ』




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