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ストーリー93 ページ43

散らばったビーズを集め終わって、倉庫の片付けも完了した頃にはすっかり花火は終わってしまっていた。


あ「ゆきちゃん、これ。手伝ってくれてありがとう。」

笠「おお、さんきゅ。」


手伝ってくれたゆきちゃんにお礼の意味を込めて近くの自販機で買ったジュースを渡す。


今さらみんなのいる場所に戻る気も起きなくて、片付いた倉庫でゆきちゃんと肩を並べてジュースを飲む。


あ「ごめんね、ゆきちゃん。花火結局見られなくて…。」

笠「あー、いんだよ別に。花火見ることが目的でもなかったし。」

あ「私はちょっと見たかったなぁ…。」


初めての高校での文化祭に、初めての後夜祭、初めての花火。


笠「…あー、けどまぁ、片付けを後回しにして花火見に行くって手もあったんだけどな。」


ゆきちゃんのその言葉に、目をまん丸くする。



あ「…そうじゃん……。」



そしてがっくし、と肩を落とす。


…そうだよ、

倉庫の片付けは後回しでもよかったんじゃん…。


あ「…ってかゆきちゃん!気づいてたなら言ってくれても!」

笠「俺だって今気づいたんだよ。それにお前、どーせその時言っても、『でもやっぱり終わらせてからにする。』とか言うだろ。」

あ「そんなこと…!……言う、かもしれないけど…」


そんなことない!って言おうとしたけど、よくよく考えてみるとゆきちゃんの言う通りかもしれない。


なんだかんだというか、まんまというか…
私は心配性だし、先生に頼まれたことを後回しにしてもし怒られたら嫌だし、とかってきっと考えちゃうかも…。


あ「……ゆきちゃんには、なんでもお見通しだね…。」

笠「そりゃこんだけ一緒にいるとな。でも、お前のそういう真面目すぎるとこも好きだよ。」

あ「あはは…。ありがとう、ゆきちゃん。」

いつもと変わらず優しく慰めてくれるゆきちゃん。
結局いつもこうやって甘やかされてるなぁ、わたし。




笠「……好きだよ、A。」

あ「…え?や、ゆきちゃん、そんなに何回も…」



ゆきちゃんのその言葉に反応して振り向くと、

愛しいものを見てるような、
そんな優しい目に吸い込まれそうになり、言いかけた言葉が引っ込んだ。

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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時

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