幼馴染とわたし２【笠松幸男】

ストーリー９０ ページ40

…あっ！そうだ！
鈴村さんにあのことを確認しなきゃって思ってたんだった！

あ「あの！鈴村さん！！」

鈴「ん？」

あああ、反射的に声を出して呼び止めてしまった！
いや、でも、聞かなきゃ。
こわいけど、でも、きになるから……

「……あ、あの、このまえ、ゆきちゃんと抱き合ってたのはどうしてですか！！」

「ん……？

……あはははは！あれは、劇の練習だよ。笠松のやつ、鈴村だと練習できるからとかっていってさ」

劇の、練習……

「こっちの気も知らないで…」

「……」

「ふふ。ま、こっちの気持ちはばればれだったと思うけど、笠松の好きな子がAちゃんでよかった。仲良くやりなね。」

「……ありがとう、ございます…。」

「うん。じゃ、またね。」

「……あ、あのっ！」

思わずまた引き止めてしまった。

どうしよう、なんて言えば……

あ「…ゆきちゃんはわたしが必ず幸せにするので、その、任せてください！」

なんだかトンチンカンなことを言っている気がするけど…

「……ありがとっ！」

清々しく見えた鈴村さんの顔を見て、もう一度、ゆきちゃんはわたしが幸せにするんだと心に誓った。


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どうしよう……、なんて送ろう…。

『後でちゃんと聞かせろ。』

後っていつ？今日？それともあした？
ゆきちゃん忙しそうだし、私から連絡してもいいのかな…。

じーーっとスマホを見つめながらそんなことを考える。

いやっ、でも伝えるなら早いほうがいいはず！ずっとずっと待ってたんだもん。


そう決意してスマホを起動させた瞬間…

〜♪

あ「うわっ！」

通知音がなって画面を見ると…

えっ……、

ゆきちゃん！？


＞後夜祭の花火、一緒に見るぞ。


………っ。


……勝負は、今日の夜…。

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