ストーリー88 ページ38
あ「ずっ……ずびっ…」
あー…、だめだなぁ、わたし。
絶対わたしが泣くところじゃないのに、校舎に向かって行く黄瀬くんの背中見てたら涙止まんなくなっちゃったよ…。
ハンカチもティッシュも今は持ち合わせていないから永遠に垂れ流し。
ちゃんと持ってなよ、わたし…。
なんてひとり悲しく心の中でつっこんでたら…
「……A、ちゃん…?」
あ「ずっ…。…鈴、村さん…?」
え、何でこんなところに…?
鈴「どうしたの?何で泣いて……ってもう、可愛い顔が台無しじゃん。ほらハンカチ……って、わたしが持ってるわけない…!」
ちょっと待ってて!っといってダッシュでどこかへ向かわれてしまった。
え、というかちょっと待って…。
黄瀬くんとの話ですっかり忘れてたけど、そういえば昨日の夜、ゆきちゃんと鈴村さん抱き合ってたんだった…。
え、それについて聞きたいと思ってたところに、こんなに都合よく会えるものなの?え、できすぎじゃ…?
(←フィクションですから。)
なんてごちゃごちゃ考えているうちに鈴村さんは戻ってきてくれて…
鈴「ほらこれ、トイレから掻っ攫ってきたから、とりあえずこれでふきな?」
そう言って渡してくれたのは、トイレットペーパーまるまる1個。
あ「…ぶっ!」
あまりのシュールさに思わず吹き出してしまった。
鈴「ちょっ…、何で笑って…!」
あ「あ、すみません、思わず…。ありがとうございます。」
鈴「すっごい鼻声!ほら、ちーんして」
鈴村さんに言われるまま、まるで子どものようにちーんと鼻をかみます。
その光景を客観的に考えてしまったら、それも何だかシュールで…
あ「ふふっ。優しくておもしろい方ですね、鈴村さんって。ゆきちゃんが鈴村さんと仲良い理由もわかる気がします。本当に素敵な方で、憧れます。」
鈴「…なっ…!そんな小っ恥ずかしいことよく言えるね、Aちゃんは。」
あ「本心なので。」
鈴「……まあでも、そういうところに笠松も黄瀬も惹かれたのかな…。」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時