ストーリー82 ページ32
黄「……俺の方がかっこいいっすよ」
すると、隣からそんな声が聞こえた。
あ「……へ?」
黄「だから、俺のがかっこいいって言ってんの。」
頬をぷくーっと膨らませて、拗ねたように黄瀬くんがそう言った。
でも確かに、あーゆう衣装はゆきちゃんより黄瀬くんの方が似合うのかなぁ。
笠「…ああジュリエット…。君こそ僕の魂。
僕の…全てだ。」
いやっ、でもやっぱりゆきちゃんもかっこいい…!
あ「……はぁ、かっこいいなぁ…。」
黄「………。」
〜〜〜
ゆきちゃんのクラスの劇が終わり、周りが明るくなった。
岡「ところどころ噛んでたし、台詞もくさかったけど、かっこよかったじゃん。」
あ「だよねっ。」
まだ劇の余韻が残ってて、めぐみちゃんと席に座ったまま語り合っていると…
黄「……Aっち。」
あ「……ん?」
黄瀬くんが真剣な顔で私の方を見て言った。
黄「…後で、聞きたいことがあるんす。いいっすか?」
あ「……え、あ、うん。分かった…。」
まだ気まずさがあるけど、やっぱり、逃げちゃダメだ。
それに、私も……
あ「私も、黄瀬くんに言いたいことがあるの。」
ゆきちゃんを好きでいるって決めた以上、黄瀬くんにはきちんと言わなきゃいけない。
黄「…うん。じゃ、後で。」
あ「うん。後でね。」
そう言うと黄瀬くんは席を立ち、体育館を出て行った。
あ「……。」
岡「…そんな辛気臭い顔しないの!恋愛なんてとんとん拍子に行くことの方が少ないんだから。誰が悪いわけでもない。あんたの素直な気持ち、伝えてきな。」
バンバンッと私の背中を叩き、めぐみちゃんが喝を入れてくれる。
あ「…うん。ありがとう……。」
岡「それより、あんたがどーにかしなきゃいけないのは笠松さんの方でしょ!そっち行くよ!」
あ「……え?行くよ、って……?」
岡「だから、笠松さんのとこ!」
…………ええぇっ!!?
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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時