ストーリー77 ページ27
……?なんでだろ…?
誰かが休憩に使って、電気つけっぱなしで行っちゃったのかな…。
とりあえず電気を消していこうと思って扉に近づいたとき…
「…はっ!?バッッカじゃないのっ!!?」
「まじで!ほんとに頼む!!」
この声、ゆきちゃん…!?
私はガバッとしゃがみ込んだ。
えっ、えっ!?こんなところで何やって…!?
誰かと言い合ってる…?
「なんで私がっ!」
……この声、
……鈴村、さん…?
…え、え??なんで…?
この状況がいまいちわからなくて混乱してたら、シーン とその教室からなにも聞こえなくなった。
………。
何も考えてなかったけど、なんでかわかんないけど、体が勝手に動いて、窓を開けてその教室の中を覗き込んだ。
すると、目に入ってきたのは、ゆきちゃんと鈴村さんが抱き合ってる光景。
一瞬体が固まって、でもすぐハッ、ってなってその光景から目をそらし、その場から逃げ出した。
〜〜〜
えっ、えっ、なんで、なにがあって…?
どうして2人はあんなところにいたの?
どうして2人きりでいたの?
……どうして、抱き合ってたの…?
足を止めて俯くと、ポタッ とつめたい雫が地面に落ちた。
………わたし、泣いてるの…?
「……Aっち…?」
ハッ。
後ろから声が聞こえ、ゴシゴシと自分の目元をこする。
あ「な、なに?黄瀬くんっ…??」
自分の目がパンパンに腫れてるだろうと思って、振り返られずにそう答えたけど…
…あ、ダメだっ…、
まだ、声が震えてる…。
黄「…………っ。」
コツ、コツ…と黄瀬くんが近づいてくる足音が聞こえて…
………ギュウ…。
______っえ?
後ろから黄瀬くんの腕が回ってきて、そのまま体を包み込まれた。
……えっ、え……?
あ「……。」
しばらく思考が停止して、何が何だかわからなくなってたけど、ハッと我にかえり、
あ「…あ、あの、…は、なして…?黄瀬くん。」
グッと腕を押すけど、ビクともしない。
あ「黄瀬くん、はなして…、お願い…。」
黄「………いやだ。」
ギュッ、 と、
黄瀬くんが私を抱きしめる力がさらに強くなった。
216人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時