ストーリー72 ページ22
文化祭1日目。
ワイワイガヤガヤ と周りの空気は完全なるお祭りモード。
…って、そんなの当たり前だよ。文化祭なんだから…。
目真っ赤に腫らして、ひっどいクマができてるわたしがおかしいんだよ…。
はぁ…。
いちおう朝に目冷やしたのに、全然効果なかったなぁ…。
昨日。
私がゆきちゃんに「ばいばい」って告げて、ゆきちゃんの横を通り過ぎた少し後…
笠「な、んだ…、それっ…」
結構距離は離れてたけど、そんな声が聞こえた。
笠「…んなこと言われたって…、
……じゃあ、なんて言えばよかったんだよ…!」
ガシャンッ とゆきちゃんがフェンスを殴ったような音が聞こえたけど、わたしは振り向きもせずにそのまま家へ帰った。
意味、分かんない…。
なんだそれ。って、私のセリフだよ…。
なんて言えばよかった。って、なにそれ。
なんとなく。ってゆきちゃんが言ったんじゃん…。
…ゆきちゃんがそうやって言うから、
変に期待して、自惚れちゃうんじゃん、わたし…。
だけど、もうそんなこと思わないんだから。
ゆきちゃんのこと好きなのだって、もうやめたもん。
……もう…、終わったんだから…。
「う〜ら〜め〜し〜や〜」
…………。
黄「どっすかこれ!怖い?怖い??」
いきなり、目の前に本格メイクをしたドラキュラ姿の黄瀬くんが現れて、一瞬固まってしまった。
あ「…あ、えっと、怖いって言うより…」
…すごい、牙とかも生えてる…。
髪もあげてて、マントだし、スタイルいいし…
あ「かっこいいよ。似合ってる!」
これは女の子も放っておかないだろうなぁ。
黄「……なんか、複雑っす…」
あ「…え?」
黄「怖がられなかったのは悔しいっすけど、かっこいいって言われたら悪い気がしないっつーか…」
私から目をそらしながらそう言う黄瀬くんは耳が真っ赤だ。
あ「…っ。」
それにつられてわたしの顔も赤くなる。
黄「…やりっ。Aっちの赤面ゲット」
さっきまで照れてたはずの黄瀬くんが、ニヒヒ とわたしの顔を覗き込みながら余裕な顔で笑いかける。
あ「…ちょ、やめっ、覗き込まないでっ!」
黄「えー、そう言われると余計に覗きたくなる。」
あ「なんでっ!?」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時